3人目誕生で直面した現実。実家を頼れない5歳・2歳・0歳の育児を夫婦で乗り切ったパパ育休

■テレワークとフレックスが命綱

── 復職されてから、現在の仕事と育児の両立はどのようにされていますか?

野村さん 現在、妻はまだ育休中なので、平日の日中の家事や送迎、突発的な発熱時の対応などは基本的に妻がメインで動いてくれています。その代わり、私が仕事を終えた後は、すぐに家事・育児のサポートに回る体制をとっています。お風呂掃除、布団出し、皿洗い、寝かしつけの絵本などは、ほぼ私が毎日のルーティンとして担当しています。

── 1日のタイムスケジュールを見ると、テレワークを非常にうまく活用されていますね。

野村さん はい、会社のテレワーク制度とフレックスタイム制がなければ、我が家の両立は成り立ちません。職場が自宅から離れていて通勤に往復で3時間近くかかります。そのため、出社日になるとどうしても平日のすべての負担が妻に偏ってしまうんです。
でも、テレワークであれば、たとえ夕方に残業が発生して自分が仕事を続けていたとしても、「家の中に私がいる」というだけで状況がまったく変わります。例えば、妻が子どもたちの幼稚園のお迎えに行く際、雨が降っていて赤ちゃんを連れていくのが困難なときがあります。そんなときは「ちょっと寝てる間だけ見ておいて!」と次女を置いていくことができるので、ありがたい制度ですね。

「育休期間中に最も役に立ったエルゴの抱っこ紐の写真。赤ちゃんは親が傍にいないと泣いてしまうのですが、これのお陰で赤ちゃんを抱っこしても両手が空くので、家事が捗りました」(野村さん)

■諦めずに一歩を踏み出してほしい

── 最後に、これから出産や育休を検討している方へメッセージをお願いします。

野村さん 男性が育休を取得するにあたっては、職場の人間関係や「自分が抜けて現場は大丈夫か」という業務調整のプレッシャーなど、さまざまなハードルがあると思います。引き継ぎのために資料を作ったり、教える時間を設けたりと、休む前は一時的に仕事の負荷が上がって大変な時期もあるかもしれません。
しかし、そこで諦めないでいただきたいです。とりわけ、第二子や第三子を迎える家庭では、小さい上の子たちの面倒を見ながら新生児のお世話をするというのは、母親単独では身体的にも精神的にも非常に大きな負担です。実家のサポートを得られない環境であればなおさら、父親がたとえ短期間であっても育児休業を取得することの重要性を痛感しています。

── 育休中は、上の子と密な時間が取れるのもいいですね。

野村さん はい。育休を取得し、子どもたちと深く関わる時間をしっかりと持てたことは、我が家にとって大きなプラスでした。そのおかげもあってか、「子どもがパパに全然懐かない」というような寂しい思いをしたことは一度もありません(笑)。
結局のところ、家族は何よりも大切でかけがえのないもの。少子高齢化が進む今の日本において、社会の土台となるのはやはり家族であり、それを次の世代へと繋いでいくことが求められています。ですから、社会の最小単位である家族を大切にしていくという意味でも、ぜひこの育児休業はあり続けて欲しいし、多くの人に積極的に活用してほしいと思います。

(取材・文:江原めぐみ、イラスト:ぺぷり)

配信元: マイナビ子育て

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