スシロー「労組」が会社と和解…パート時給の決定基準を見直し、「店舗の経営状況」を考慮しない新ルールに

スシロー「労組」が会社と和解…パート時給の決定基準を見直し、「店舗の経営状況」を考慮しない新ルールに

回転寿司チェーン「スシロー」の店舗で働くパート従業員らが加入する労働組合が、運営会社「あきんどスシロー」の対応は不当労働行為にあたるとして東京都労働委員会に救済を申し立てた件で、パートの基本時給を決める際に「各店舗の経営収支状況」を考慮しないことなどを盛り込んだ和解が成立した。

和解は7月28日付。組合側が8月7日に都内で記者会見を開いて明らかにした。回転寿司ユニオンの吉田帆駆斗書記長は「経営状況を賃金を上げない理屈にしないということ」と意義を語った。

●ストライキ後のシフトカットで救済申し立て

組合によると、スシロー宮崎恒久店(宮崎市)のパート従業員らは、賃金などの労働条件の改善を求めて労働組合に加入し、団体交渉を申し入れていた。

しかし、2025年3月にストライキを実施した後、シフトを減らされたほか、団体交渉でも不誠実な対応などがあったとして、同年4月、都労委に救済を申し立てた。

組合側によると、会社側は都労委で、これらの主張をすべて争っていたという。

●時給の基準は「周辺他社の相場」に

組合側が公開した和解協定書によると、パートの基本時給については、各店舗の経営収支状況を考慮せず、周辺の他社店舗、とくに同業他社の回転寿司チェーン店舗の時給や、人員の充足状況を踏まえて店長が決めることを確認した。

会社側は、この決定方法を営業部門の全課長と全店長に周知するとともに、新たな運用を理由に各店舗のパートの基本時給を引き下げないことも確約した。

また、いわゆる職能給にあたる「調整時間給」の考慮要素については、会社が今後ルールを定め、その前後に組合が意見を述べ、協議を求めることができることなども盛り込まれた。

このほか、会社が組合に解決金を支払うことで合意したが、金額は公表していない。

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