
お盆の時期に妻が悩まされがちな「帰省ブルー」(画像はイメージ)
【画像】「えっ…!?」 これが帰省中に夫がやってはいけない“NG行動”です!
お盆を前に、夫婦の間でひそかに増殖する悩みがあります。義実家への帰省です。お互いの両親に孫の顔を見せたい、久しぶりに親族で集まりたいという気持ちは大切です。一方で、古くから妻にとって夫の実家は、どれほど歓迎してもらっても「完全に気を抜ける場所」ではありません。
「台所にどの程度入り込む?」
「子どもの食事やしつけに口を出されたらどう切り返す?」
「お風呂はやはり最後に入って、掃除する昭和スタイル?」
「夫の兄弟、いとこなど同世代親戚にどこまで素を出して接すればよい?」
こうした小さな緊張が積み重なり、帰省前から気が重くなる人も少なくありません。いわゆる“帰省ブルー”です。
大切なことは、帰省ブルーを「義実家が苦手」「妻のわがまま」と単純化しないこと。問題の本質は、他にあります。例えば、妻が夫のご両親に気を遣うことだけではなく、夫が実家に戻った途端に「息子」に戻ってしまい、甘え出すことです。それにより新参者の妻がファミリーチームから外されたように感じます。
総務省統計局の「令和3年社会生活基本調査」では、6歳未満の子どもを持つ夫婦の家事関連時間について、夫は増加傾向にあるものの、妻との差はなお大きいことが示されています。普段から家事・教育の負担が妻に偏りやすい中で、義実家帰省という「家事に関して気遣いの多いイベント」が重なると、不満が噴き出しやすくなるのです。
義実家には「夫が家計を支える大黒柱。妻は家と子どもを守る」時代の両親の目があります。時代の価値観は一筋縄で分かり合えないものです。
帰省中、妻が一番しんどいことは何?
スミレさん(仮名、36歳)は、夫と小学生の子ども2人を連れて、毎年8月に夫の実家へ3泊、帰省しています。義父母は愛想よく、優しい方々です。孫をかわいがってくれ、ハンバーグや唐揚げなど、子どもが好きなメニューをたくさん用意してくれます。
それでもスミレさんは、帰省のたびにぐったりします。理由は、夫が実家に着いた途端、地元の同級生と飲みに出かけてしまうからです。スミレさんは義母と台所に立ち、子どもの相手をし、親戚の会話にも気を配ります。
夫は「うちの親、フレンドリーだろ! 気を使わなくていいからね」と言いますが、妻からすればどんなフレンドリーなご両親でも、よそゆき顔をしなくてはなりません。「気を使わなくていい」と言えるのは、親子同士だけです。
そこで、夫側に知ってほしいのは、妻を義実家に“遊びに連れて行く”のではないと自覚することです。家族の絆を強める帰省であれば、妻を“守る側に立つ”ことです。妻の言動で親が機嫌を損ねると絆どころではありません。
例えば、帰省前に「夜の外出、飲み会は1回だけにする」「子どものお風呂と寝かしつけ、布団敷きは夫がやる」「母が育児、教育に口を出したら、夫からやんわり止める」と決めておくだけで、妻の負担感はかなり変わってきます。
夫の実家では、妻はゲストです。同時にアウェイな場所で子どもの世話をする当事者。その矛盾した立場を一番理解し、通訳できるのは夫です。帰省中の夫は「実家のかわいい息子」より先に、「妻のパートナー」である必要があります。
出発前に決めておきたい3つのルール
義実家への帰省を平穏に乗り切るには、ノリで何とかするより、出発前のすり合わせが有効です。そこで、帰省前に次の3つのルールを決めるのをおすすめします。
(1)滞在時間を厳格に
「何泊するか」だけでなく、「何時に着き、何時に出るか」まで決めておきましょう。終わりが見えている予定は、心理的な負担が軽くなります。妻がつらくなった時の休憩場として、近くのカフェやコンビニ、散歩コースなども確認しておいてください。
(2)家事・育児の分担
義実家に着いた瞬間、夫がソファでくつろぎ、妻だけがキッチンに立ち、騒ぐ子どもに注意するという場面があります。すると妻は「私は何のためにここに来たんだ」という気持ちになります。そこで、夫は「食器洗いをする」「子どもの着替えを担当する」など、役割を具体的に決めておきましょう。
(3)義父母への連絡・依頼は実子である夫が担当する
特に子どもがいる場合、育児や教育方針、スマホの使い方、ゲーム時間制限、食べ物選び、おやつの与え方などは世代間で考え方が全く違います。妻が義父母に直接反論すると角が立ちやすいため、夫が「今はこんなルールを作っているんだ」「医師や園の先生からこう言われているんだ」と、自分の言葉で伝える役を担うことが大切です。
