滞在中の夫のNG行動は「丸投げ」「比較」「妻を下げる」
帰省中に夫がやってはいけない行動があります。本人は悪気なくしている小さな行動が、アウェイでの妻の心を削ります。
まず、先述の通り、妻を残して長時間外出すること。地元の友人に会いたい気持ちは分かりますが、事前に妻の了承を取り、子どもの世話や翌日の予定とセットで調整しましょう。
次に、「かあさんの味がなつかしいよ」「かあさん、裁縫うまかったよね」など、実家基準で妻を比較すること。これは妻にとって、味方を失ったように感じる言葉です。
さらに避けたいのが、親の前で妻を下げる発言。「ミサキ(仮名)は料理しないんだよ。冷凍パックが便利でおいしいからって」「うちは断捨離が必要なほど、モノであふれている」「ミサキは洋服大好きで、食材節約しても服に消える」など、場を和ませるつもりの軽口はNG。夫婦の内側の話を、夫の実家でネタにしないのは最低限のマナーです。
帰省中の妻の心構え
妻側にも心得があります。それは「完璧な嫁」を目指し過ぎないこと。「義実家でずっと笑顔でいる」「家事を全部手伝う」「親戚全員に感じよく対応する」「子どもを叱らない」など、全部こなそうとするとストレスが上がる一方です。大事なのは、良い嫁を演じることではなく、自分の消耗を管理することです。
フミヤさん(仮名、39歳)夫婦は、以前は帰省後に必ずけんかをしていました。妻は義実家で気を張り続けていたのに、フミヤさんは「楽しそうにしていたじゃない」と言うからです。「楽しいわけないでしょ。3日間どんだけお皿洗ったと思ってんの!!レストランの食器洗いのバイトレベルよ」とキレる妻。
そこで夫婦で決めたのが、「妻は夕方30分だけ1人でコンビニに散歩に出る」「夜は子どもを寝かせたら夫婦で10分だけ今日の気持ちと明日の予定の話をする」「引き止められなければ早めにわが家に帰る」というお約束でした。
すると、妻は「休憩場がある」と思えるようになり、フミヤさんも妻の疲れ具合に気付けるようになりました。義実家との関係が劇的に変わったわけではありません。ただ、お互いの気持ちを分かろうとしただけです。すると妻の帰省ブルーが夫婦げんかに直結しなくなったのです。
妻は、苦手なことをあらかじめ夫に伝えておきましょう。「キッチンに義母と2人で長くいるのは緊張する。会話のネタが見つからない」「子どもの食事に口を出されると返答できない」「あなたが留守すると孤立する」など、具体的な場面で伝えると、夫も動きやすくなります。
