ジュエル結晶

一番育てるのに手間と時間が必要なのがジュエル結晶です。こちらはアンモニウムミョウバンがもとになっています。

用意するもの
ジュエル結晶のもと、かくはん棒、シャーレ下、耐熱ボウル、お湯、ラップ、プラコップ、空のペットボトル、わりばし、油性ペン、キッチンペーパー、トレー
クリスタル結晶を作ったときに取り置いた、ジュエル結晶5gの中から、種結晶として15粒選んでおきます。

基本の育て方
まずはミョウバン液を作ります。お湯に「ジュエル結晶のもと」を入れて溶かし、ペットボトルに入れて1~2日置きます。こちらもなかなか溶けないので、電子レンジで温めながらしっかり溶かします。
時間がかかると覚悟して始めたジュエル結晶作りですが、なんとミョウバン液を作った段階で1~2日置くという待ち時間があります。これは飽和水溶液が完成するのを待つ時間なのですが、ここで「飽和水溶液って何?」というシンキングタイムが生まれます。
この体験キットで作ることができる結晶は、どれも飽和水溶液を作ってできるもの。飽和水溶液についてはクリスタル結晶のページで解説されていますが、読んだだけではわからなかったことも、実験を重ねていくうちに徐々に理解が深まっていきそうです。
ペットボトルの底に結晶ができはじめたら、飽和水溶液の完成です。シャーレに注いで、選んでおいた種結晶を入れて育成開始!

結晶の育成経過
育成も時間と手間が必要です。飽和水溶液に浸けることで種結晶を大きくしていくのですが、シャーレには細かな結晶もできてしまいます。
種結晶は毎日取り出し、できてしまった粒々の結晶を取り除いて、再び飽和水溶液をシャーレに入れて種結晶を浸します。その際に向きも変えて転がしたりしながら育てていくと、徐々に大きく形も整い、1週間で大きいものは1cmのサイズに育ちました。

この段階では形はきれいな正八面体ではないけれど、ジュエルっぽい! きれいな形にするには、丁寧に手間をかけて転がしたり、ほかに粒ができたら取り除いたりしたほうがいいみたいです。愛情を持って育てるってことですね。
もっと続けると、さらに大きく育てることができるらしいので、ジュエル育ては続行することにしました。

ミョウバン液のペットボトルにも、たくさんの結晶ができました。出してみるとこちらもキラキラ。形はいびつですが、これはこれできれいです。きれいなジュエル結晶にしたい場合は、これをまた溶かして育て直すことも可能です。
フラワー結晶

かわいらしいもこもこした結晶ができる「フラワー結晶のもと」は、なんと尿素。育ててみて一番学びの多かったのが、実はこちらでした。

用意するもの
フラワー結晶のもと、かくはん棒、育成容器(大、小)、耐熱ボウル、水、ラップ、プラコップ、液体のり(PVA入り)、食器用洗剤、キッチンペーパー、輪ゴム、松ぼっくり、綿、トレー
キッチンペーパーは3枚重ねて、育成容器に合わせて丸めて輪ゴムで留めておきます。

基本の育て方
これまでと違い、水に結晶のもとを入れて攪拌スタート。もちろん溶けません。それなのになぜお湯ではなく水かというと、尿素は水に溶けるときにまわりの熱を奪う性質があるから。これを「吸熱反応」と言うそうです。どうせ温度が下がるので、水で混ぜてから電子レンジで温度を上げ、溶かしていきます。それでもなかなか溶けず、10秒の加熱を3回ほど繰り返しました。
その後、液体のりと食器用洗剤を順に加えて混ぜたら、水溶液は完成です。綿は全体的に、キッチンペーパーは上部にだけ染み込ませ、松ぼっくりは水溶液を上からかけて、育成容器にセットしました。

結晶の育成経過
セットしてふと見ると、もうふわふわがっ! あっという間にもこもこしてきました。数時間後にはかなりもこもこに。
本誌では1〜2日で結晶ができると書いてあったので、容器を玄関に移動させ、さらにもこもこになることを期待しながら眠りにつきました。

ところが、翌朝、様子を見に行くと……えぇっ!? もこもこがしんなり溶けてる???
そのまま出かけて夕方帰宅すると、ほぼ溶けてしまっていました。ショック‼

この日の気温は30℃越え。湿度もすごかったのでそのあたりが原因か? と考え、本誌を読み返すと……湿度が高いと結晶が育ちにくいことが記載されていました。ネットなどでも調べてみると、予想通り気温も湿度も高いのはよくないようです。

「もしかしてエアコンの効いた部屋なら復活するかも?」と思い、容器を移動させると、みるみるふわふわの結晶が復活しました! あまりに勢いよく育ってびっくりするくらい。
綿のほうも同じように結晶が育ちましたが、松ぼっくりのほうはまったくダメでした。容器の底に少し結晶ができた程度。かける量が少なすぎたのかもしれません。
結晶はくずれやすく、少し手にとってみると、先端が尖った針葉樹の葉のような形をしていました。ふわふわなのに、結晶が尖っているなんて不思議。時間が経過するとともに、先端も丸っこい形になっていきました。
そして今回は、このまま表面は触ってもある程度の固さがあり、溶けることはありませんでした。いろいろ謎が増えて、探究心がむくむくと育ちそうです。
