
ガラスの中に、光と影の物語。ジャン=ピエール・ウェイルの「3Dペインティング」の世界
何層にも重ねたガラスの一枚一枚に絵を描き、組み合わせることで生まれる「3Dペインティング」。手がけるのは、エルサレムにスタジオを構えるアーティスト、ジャン=ピエール・ウェイル(Jean-Pierre …
光を受けて並ぶジャン=ピエール・ウェイルの作品たち(Jean-Pierre Weill Studios提供)
私が思う、ジャン=ピエール・ウェイルの魅力
彼の作品の一番の魅力は、ガラスかつ立体構造だからこそ生まれる「奥行き感」だと思っています。手前の層、中間の層、奥の層。間隔を空けて重ねられたガラスの中に、小さな世界がまるごと収まっている感覚です。
そしてもうひとつが、見るほどに発見のある「遊び心」。一見すると、透明感のあるきれいなアート。けれど近づいてじっくりのぞき込むと、角度によって見え方が変わり、絵の表情がくるくると動き出します。上品で繊細なのに、どこかお茶目。この二面性こそ、ジャン=ピエール・ウェイルのデザインの真骨頂だと感じています。
近づいて角度を変えると、絵の表情が変わる(Jean-Pierre Weill Studios提供)
ここからは、そんな魅力がとりわけ詰まった、私のおすすめの4作品をご紹介します。
Italian Pastel――マット(余白)までも絵の一部に
「Italian Pastel」(Jean-Pierre Weill Studios提供)
3Dペインティングならではの奥行きと透明感が際立つ作品です。北イタリアのコモ湖から着想を得た作品だけあって、温かい色合いから、イタリアの陽気な空気が伝わってきます。
注目してほしいのは、マット(余白)の使い方。絵を縁取るはずの余白にまで木々や街並みがはみ出していく、ジャン=ピエール・ウェイルならではの作風で、他では見ることのできない一枚になっています。湖の濃淡は、それぞれのガラスに色が塗り重ねられることで表現されていて、ぜひ写真や映像ではなく、実際に見ていただきたい作品です。

Italian Pastel / ジャン=ピエール・ウェイル / 3Dペインティング / プチ
ご購入はこちらから
