次の感染症パンデミックに備えてできる「3つの意識」
編集部
最後に、これからを生きる読者へ伝えたいことをお願いします。
尾身先生
グローバリゼーションによる人の流れの増加、気候変動、森林伐採などのリスク要因が高まっていることから、パンデミックはいずれまた起きると予測されます。だからこそ、平時から医療のひっ迫を招かないための体制を整えておくことが欠かせません。
みなさんにお願いしたいのは3つです。
手洗いなどの基本を続けること
知りたい情報があるときはSNSやブログなどではなく国や専門機関が出す一次情報に目を通すこと
真偽を見極める情報リテラシーを持つこと
私が現在理事長として関わっている結核は、今も世界で毎年100万人以上の命を奪い続けている「慢性的なパンデミック」であることも忘れてはいけません。新型コロナウイルスのような感染症の猛威は、いつでもまた私たちに襲い掛かってくる可能性があります。
しかし一人ひとりが身近な感染対策を意識して感染症と向き合い、社会全体で備えを積み重ねていけば冷静に立ち向かえます。その土台を築くことが、何より大切だと思います。新型コロナパンデミックの教訓から、国民一人ひとりが自分ごととして考えることで、感染症に強い日本社会が作られることを願っています。
※¹:提言の根拠や用いた研究方法などについては、尾身先生の書籍「1100日間の葛藤新型コロナ・パンデミック、専門家たちの記録」に詳細が記されています(外部リンク)。
- 複数の呼吸器疾患を予防するワクチンをスタンフォード大が開発、黄色ブドウ球菌やコロナも防御
──────────── - 「嘘をつかない」——コロナ禍で病院長に就任した医師が貫く、信頼される医療の原点
──────────── - どのような症状が出たら「急性呼吸器感染症」が疑われる?【医師監修】
────────────

