ペースメーカー装着後の注意点

磁気を帯びたもの
ペースメーカー本体は磁石の影響を受けることがあります。
身近なものでは、
・マッサージチェア
・全自動麻雀卓
・金属探知機
・アマチュア無線機
などで、電磁界の影響を受ける可能性があるため、使用は控えましょう。
また、強力な磁石では、
・ペースメーカー本体の約15cm以内に近づけると影響が出る
とされているため、磁石類をペースメーカー本体に近づけ過ぎないように注意が必要です。
家電製品はほとんど使用可能ですが、
・スマホ:本体から約15cm離す
・IH調理器など:本体から約60cm離す
ことが推奨されています。
電流が流れるもの
体にごくわずかな電流が流れても、ペースメーカー本体に影響を及ぼすことがあります。
使わない方がよいものの例
・体脂肪計
・低周波・高周波治療器
・電気風呂
通常は使用可能とされるもの
・ホットカーペット
・電気毛布
・電気こたつ
・電動工具類
これらは体に電流を流すわけではないため、通常は使用してかまいませんが、念のため、取扱説明書や主治医の指示に従うようにしましょう。
電波を発射する機器
スマホやモバイル回線など、電波を発する機器は日常生活の中に多くあります。
・スマホ:ペースメーカー本体から約15cm以上離して使う
・スピーカー内蔵のノートパソコン:本体からこぶし1個分程度離して使う
ようにしましょう。
また、
・ワイヤレスカードシステム(駅改札の電子マネー決済など)の読み取り部
・RFID読み取り機器のアンテナ部
からは、約12cm以上離すようにします。
電子商品監視(EAS)機器やゲートタイプRFID機器(お店の出入口のゲートなど)は、
・立ち止まらず
・できるだけ中央を通って通過
するようにしましょう。
詳細は、
・総務省
・日本不整脈心電学会
などのホームページにある以下の文章にて確認できます。
・『知っていますか?「植え込み型医療機器」をより安心して使用するためにできること』(総務省)
・『心臓植込み型電気デバイス(ペースメーカ、植込み型除細動器)日常使用する携帯機器における注意事項(患者様用)』(日本不整脈心電学会)
「ペースメーカー」についてよくある質問

ここまでペースメーカーを紹介しました。ここでは「ペースメーカー」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
ペースメーカーを入れると身体障害何級になりますか?
大沼 善正 医師
身体障害者手帳の等級は、一律に決まっているわけではなく、1級・3級・4級のいずれかで判定されます。
判定の基準は、
・心臓の働き(心機能)
・ペースメーカーへの依存度
・日常生活でどの程度活動が制限されているか
などがあります。
ペースメーカーを植え込んだあとは、原則として植え込みから3年以内に再認定が行われます。
その時点の身体活動能力に応じて等級が見直されます。
なお、
・先天性心疾患が原因
・若い時期からペースメーカーを植え込んでいる
といった場合など、条件によっては1級と認定されることもあります。

