【2026年8月のおすすめ展覧会5選】華麗なる王妃のスタイルから、東アジアのやきもの、琉球の民藝まで。この夏、東京と近郊で出会う美術と工芸。

王妃が生んだ「スタイル」、250年の時を超えて|横浜美術館

コートドレスのマリー・アントワネット フランソワ=ユベール・ドルーエ 1773年 油彩、カンヴァス 63.5 x 52 cm ヴィクトリア&アルバート博物館蔵 ©Victoria and Albert Museum, London

歴史上もっともファッショナブルな王妃とも称され、人々の注目を集めたマリー・アントワネット(1755〜1793年)。彼女がまとったドレスや宝飾は、18世紀から現代にいたるまで、ファッションやデザイン、映画にまで影響を与え続けてきました。その足跡をたどる大型展『マリー・アントワネット・スタイル』が、横浜美術館で開催されます。

見どころは大きく4つ。まず、ドレスやジュエリー、家具調度品、絵画など約200点により、18世紀後半の宮廷ファッションから2025年のオートクチュールまで、250年にわたるスタイルの展開を紹介します。多彩なドレスや装身具が一堂に会し、華やかな展示風景が広がる点も楽しみのひとつです。

そして「首飾り事件」に由来すると伝わるダイヤモンドなど、マリー・アントワネット旧蔵品やゆかりの品をはじめ、日本初公開となる品々が多数出展されることもポイント。さらに、V&A所蔵品に加え、国内で所蔵される優品約20点も展示に加わり、日本オリジナルの構成となっています。なお本展はロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)が企画した世界巡回展で、国際巡回の最初の開催地である横浜美術館が、日本で唯一の会場となります。

実はマリー・アントワネットは日本の美術や意匠にも並々ならぬ関心を寄せており、なかでも漆工品を好んで蒐集していたことで知られます。王妃と日本との知られざる縁もまた、多くの作品を通じて浮かび上がってくることでしょう。

ローブ・ア・ラ・フランセーズ フランス製 1760年代(1770年代に加工) 絹、光沢をつけた麻 ヴィクトリア&アルバート博物館蔵 ©Victoria and Albert Museum, London

『マリー・アントワネット・スタイル』 横浜美術館

開催期間:2026年8月1日(土)~11月23日(月・祝)
所在地:神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
開館時間:10:00〜18:00(11月21日・22日は20:00まで)※入館は閉館の30分前まで
休館日:木曜日(8月13日、9月24日、11月19日は開館)
観覧料:一般2,500円、大学生1,600円、中学・高校生1,000円、小学生以下無料。
特設サイト:『マリー・アントワネット・スタイル』

【横浜美術館】『マリー・アントワネット・スタイル』約200点でたどるフランス王妃の魅惑のスタイル

宮廷のファッションリーダーとしても耳目を集め、当時から現代に至るまで世界中の人々を魅了してきたマリー・アントワネット。そんな彼女に焦点を当てる展覧会『マリー・アントワネット・スタイル』が横浜美術館で開…

山﨑種二と奥村土牛、50年の親交が生んだ日本屈指のコレクション|山種美術館

奥村土牛 《海》 1981(昭和56)年 紙本・彩色 山種美術館

日本初の日本画専門美術館として1966年に開館し、本年60周年を迎える山種美術館。これを記念する特別展第2弾として、同館とゆかりの深い日本画家・奥村土牛(1889〜1990年)の画業をたどる『奥村土牛―名作でたどる100年のあゆみ―』が開かれます。

同館創立者の山﨑種二は、土牛がまだ画業の初期にあった頃から50年以上にわたって深い親交を結びました。その縁もあって、山種美術館が所蔵する土牛作品は全135点。質・量ともに日本最高レベルの土牛コレクションとして知られています。

本展では、その所蔵品の中から厳選した優品約60点を公開。瀬戸内海の渦潮を描いた《鳴門》、京都・醍醐寺のしだれ桜に「極美」を感じて手がけた《醍醐》などが一堂に会します。また土牛は生涯にわたって院展で活躍した画家でもあり、その関連作品全35点(秋の院展32点、春の院展2点、同人展1点)が全点展示されます。初期から最晩年まで、画業の全貌をたどることができる、絶好の機会といえるでしょう。

一方で、土牛が温かいまなざしを向けた兎や花などの作品も並び、誰もが心なごむひとときを味わえるのも魅力です。さらに、土牛から山﨑種二へ宛てた絵入り書簡や、かつて館内で開かれた茶会での記念品の原画といった資料もあわせて紹介され、二人の親交の深さを物語ります。

※文中の作品はすべて山種美術館蔵

奥村土牛 《兎》 1936(昭和11)年 絹本・彩色 山種美術館

【開館60周年記念特別展2】『奥村土牛 ―名作でたどる100年のあゆみ―』 山種美術館

開催期間:2026年8月8日(土)~10月4日(日)
所在地:東京都渋谷区広尾3-12-36
開館時間:10:00〜17:00 ※入館は16:30まで
休館日:月曜日[9/21(月・祝)、9/22(火・祝)、9/23(水・祝)は開館、9/24(木)は休館]
入館料:一般1,500円、[夏の学割]大学生・高校生500円、中学生以下無料。
公式サイト:山種美術館

【山種美術館】全種類食べたい…!日本画から生まれた和菓子で心を緩める

日本画専門の美術館として横山大観や上村松園、川合玉堂などの優品を展示するとともに、エントランスに隣接する「Cafe椿」では特製の和菓子や洋菓子などを提供しています。

配信元: イロハニアート

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