「学生制作」6年がけで商業アニメへ!? 中国発SFアニメ『記憶管理局』が映す、bilibili時代のアニメ新潮流

中国アニメを支えるbilibiliという存在

その中心にいるのが、中国最大級の動画プラットフォームであるbilibiliだ。

もともとはアニメやゲームを好む若年層向け動画サイトとして成長したが、現在は配信だけでなく、自社オリジナル作品への出資や制作委員会への参加、新人クリエイターの発掘まで担う総合エンターテインメント企業へと発展している。

YouTubeのような動画投稿サイトでありながら、日本の配信サービスやアニメ製作会社の機能も併せ持つような存在であり、『記憶管理局』のようなインディー作品が商業化される土壌を築いてきた。

中国では映画館公開よりも配信プラットフォーム発のヒット作が生まれやすく、ユーザーコミュニティーの反応を見ながら作品を育てるビジネスモデルが定着しつつある。人気が出ればゲーム化やグッズ展開などへ発展するケースも珍しくない。

「日本風」から独自路線へ

『記憶管理局』はキャラクターデザインや演出に日本アニメの影響を感じさせる一方、作品全体の雰囲気は中国SFらしい個性が色濃い。

管理社会や記憶の改変といったテーマ、美術や色彩設計には、中国の若いクリエイターならではの感性が表れている。

近年、中国アニメは日本作品を手本とする段階から、そのノウハウを消化した上で独自の世界観を打ち出す作品が増えてきた。『時光代理人』や『羅小黒戦記』などが海外でも評価されたように、中国発アニメは世界市場を視野に入れたコンテンツとして存在感を高めている。

『記憶管理局』も、その新しい潮流を象徴する一本といえるだろう。

配信元: iza!

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