「マイキュー」のはじめ方
ここまで読んで、自分でも一本キューを持ってみたくなった人がいるかもしれません。三木のキューを使うのはどのくらいのレベルの人か尋ねると、 「初心者でも使っている人はたくさんいますよ」という答えでした。では、はじめて買うなら何を選べばいいのでしょうか。

「最初は何でもいいんです。キューの違いが分かる人なんてほとんどいませんし、そもそも最初はまっすぐ撞くこと自体が難しいですから。遊び程度で楽しむなら、ビリヤード場に置いてあるキューで十分ですよ。やってみて面白いと感じたら、そこでビギナー用のキューを購入するか、周りにビリヤードに詳しい人がいれば相談しながら選ぶのがいいと思います」
店の備え付けのキュー(ハウスキュー)から、自分のキューへ。自分の道具を持つと愛着が湧き、通うようになり、うまくなりたくなる。そういうものなのだといいます。
いっぽうで、日本のビリヤード人口は減っています。かつて街角にあった専業のビリヤード場は激減し、いまは大型のアミューズメント施設の一角という形が中心。新しく始める若い人が育ちにくくなっている、と、業界団体の理事も務める三木さんは話します。
ただ、明るい兆しもあります。
「最近は、ジュニア層が熱いんですよ。かつてビリヤードにのめり込んだお父さんたちの背中を見て育った息子さんたちがビリヤードにはまり、競技ビリヤードに参加する子どもが増えてきているんです」

1924年に富岡で木を削りはじめた工房が、いまでは世界40カ国以上のプレイヤーに選ばれるキューを送り出しています。物理と木の性質、そしてデザインが交わる、思いがけず奥深いものづくりの世界でした。
ビリヤード場に行く機会があったら、手にしたキューをよく観察してみてください。その一本の向こうに、富岡の工房で木と向き合う人たちの姿が浮かんでくるかもしれません。
株式会社 三木
群馬県富岡市岡本1238-4
TEL 0274-62-6651
三木のキューは、全国の正規ディーラーで購入できます。詳しくは公式サイトをご覧ください。
メディア紹介
つぐひ
「つぐひ」は群馬の日常の魅力を伝えるウェブメディア。群馬には数え切れないほどの魅力がありますが、知られていないこともまだまだ多い。目を向けていなかった美しい風景、当たり前に思っていた店の当たり前ではない魅力、何もないと思っていた場所に訪れたくなる物語があることを知るきっかけを私たちは作ります。
