■ スピンオフや続編、外伝の可能性は?
もし生存説の考察通りであるならば、物語がまだ完全に終わっていない可能性も浮上してくる。
単行本の最終第7巻は9月9日に発売を控えているが、スピンオフや外伝、あるいは「一命を取り留めた山田さんのその後の物語」が今後どこかで描かれるのではないかと期待する声も少なくない。実際に本作は、連載中にスピンオフ『テンチョウ』の連載が決定するなど、本編以外の広がりを見せてきた実績がある。
みいちゃんの死という重い十字架を背負いながらも、死の淵でみいちゃんと手を繋ぎ、本当の意味で自分自身(=もう一人のみいちゃん)を取り戻した山田さん。彼女が再び起き上がり、新たなペンを握る日は来るのだろうか。
山田さんが本当に死んでしまったのか、それとも生き延びたのか。 作者の亜月ねね氏が完結に際して「作品は発表された時から作者の手を離れ、一人歩きし読んだ人の中に何が残ったかそれが全てです」と語っている通り、あの結末をどう捉えるかは読者の想像に委ねられている。
だが、絶望の中にも確かな救いを感じさせたあのラストシーンが、山田さんの新たな人生の始まりであることを願わずにはいられない。

