JR東日本は8月18日始発から、千葉豪雨の影響で運転を見合わせていた外房線の大網-本納間で運転を再開した。しかし、土気駅構内や土気-大網間での大規模な道床流出被害の影響により、誉田-大網間の不通は続いており、同社は24日の全線再開を目指す見通しだ。そうしたなか、不通区間を迂回して千葉・都心方面へ向かうルートとして、総武本線と東金線(成東経由)を活用する鉄道迂回路が効果を発揮。代行バスの長蛇の列や道路渋滞が懸念されるなか、迂回路としての東金線の存在感が急浮上している。
代行バス200人待ちの絶望を救う東金線ルート
連休明けの通勤・通学客を襲った足の奪い合いは、過酷を極めている。運休区間を繋ぐ代行バスの乗り場には早朝から長い行列が形成され、乗り込むまでに1時間近くを要する事態にもなっているという。自分の時間が刻一刻と奪われていく焦燥感と、「果たして会社や学校に間に合うのか」という不安が現地を支配している。代行バス運行2日目となったこの日は誉田-土気、蘇我-茂原間で代行運転が続いているが、ざまざまな感想が寄せられた。
「外房線 代行バスで誉田まで並び含めて約1時間。誉田からは30分に1本の間引き運転←なんでだよってなったホームに人いっぱいだわ」
「乗車待ちに20分 乗ってる時間は30分 昨日より10分短縮」
「代行バスにお世話になった感想は、代行輸送としては満点。大網街道の土気ー誉田間が予想したほど混雑していないのが要因かと。外房線より先に大網街道が復旧したら様相は変わるかも」
そうしたなか、回避策として有効に機能しているのが、大網駅から東金線に乗って成東駅へ抜け、そこから総武本線で千葉・東京方面を目指す迂回ルートだ。
実際に茂原駅から都心を目指した利用者のSNS投稿からも、代行バスの絶望的な混雑を回避するために東金線へ切り替えたリアルな判断が見て取れる。
「外房線 現況ということで本日も通勤報告w 昨日同様 茂原ー蘇我 代行バスを!と 思い 昨日同様 5時20分頃 茂原駅着も 既に200人近くのならび と、いうことで急遽 総武本線バージョン実験 5時35分 大網行きに乗車→成東へ 7時6分 佐倉で横須賀線直通 総武快速線 逗子行きに乗り換え 7時40分津田沼着 と ザックリ こんな感じです 時間も代行バスよりかかる感じですし 私は座れましたが 座れなかった場合は 成東ー佐倉間は高度成長期の 山手線状態を 味わうことに(知らんけどw) 今日あの状態から 代行バス乗車してたら?の結果を 知りたいですがw ひとまず本日も凡事徹底」
茂原駅で200人もの長蛇の列を目撃し、瞬時に東金線ルートへ切り替えて通勤を遂行したこの行動は、まさに混雑回避の鮮やかな実例と言える。
「遠回りでも動く」東金線が奏功した理由
東金線を経由するルートは、地理的には大きな遠回りとなる。しかし「いつ来るかわからないバス」や「道路渋滞による遅延」のリスクを抱える代行バスに比べ、時刻が読める鉄道迂回は心理的にも大きな安心感をもたらしている。
実際に東金線迂回を試みた利用者からは、安堵の声やリアルな混雑状況が報告されている。
「東金線迂回、9時あたりなら全然混んでない」
「総武本線の銚子行に乗って成東駅へ成東駅から大網駅へ遠回りだよ〜」
朝の最ピーク帯を過ぎれば比較的余裕をもって乗車できる時間帯もあり、代行バスの渋滞リスクを回避する手段として東金線がしっかりと機能していることがうかがえる。

