甲状腺疾患の予防につながるセルフケアはある?

ヨウ素を過剰に摂らない
橋本病やバセドウ病などの自己免疫性甲状腺疾患を確実に予防できるセルフケアは、現在のところ確立していません。発症リスクや悪化要因をできるだけ減らし、早期発見につなげるよう心がけましょう。
禁煙する・受動喫煙を避ける
特にバセドウ病では重要です。喫煙は、バセドウ病の発症や再発、治療抵抗性に関連し、なかでも甲状腺眼症の発症・悪化リスクを高めます。バセドウ病の本人だけでなく、眼症のリスクがある場合には受動喫煙もできるだけ避けるのが望ましいでしょう。
症状やリスクがある人は早めに検査する
次のような人は、動悸、体重変化、寒がり、発汗、倦怠感、便秘、手の震え、月経異常、首の腫れなどがあれば、TSH・FT4を中心とした検査を早めに受ける意味があります。
甲状腺疾患の家族歴がある
1型糖尿病など、ほかの自己免疫疾患がある
過去に甲状腺疾患を指摘された
頸部への放射線治療歴がある
妊娠を希望している、妊娠中または産後である
アミオダロン、リチウムなど甲状腺に影響する薬を使用している
ただし、症状もリスク因子もない一般成人全員に、定期的な甲状腺エコーを行うことは推奨されません。無症状者への甲状腺がんスクリーニングは過剰診断につながる可能性があります。
「甲状腺の検査」についてよくある質問

ここまで甲状腺の検査について紹介しました。ここでは「甲状腺の検査」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
どのような症状や体調不良がある時に、甲状腺の検査を検討すべきでしょうか?
上田 莉子(医師)
次のような症状がある場合は、甲状腺機能の異常が隠れている可能性があるため、甲状腺の検査を検討しましょう。動悸や手の震え、暑がり、体重減少などは甲状腺機能亢進症、疲れやすさ、寒がり、体重増加、便秘、むくみなどは甲状腺機能低下症でみられることがあります。また、首の腫れやしこりを自覚した場合も、早めに内科や内分泌内科を受診することをおすすめします。
病院で甲状腺の検査を受ける場合、具体的にどのようなことが行われますか?
上田 莉子(医師)
病院では、医師の診察に加え、必要に応じて採血検査と超音波検査が行われます。
甲状腺の機能に異常があると、体にどのようなサインが現れることが多いですか?
上田 莉子(医師)
症状は甲状腺機能亢進症・低下症で異なります。さらに首の腫れやしこりが見られる場合もあります。
女性に多いと言われる甲状腺疾患ですが、受診したい場合は何科に行けばよいのでしょうか?
上田 莉子(医師)
甲状腺疾患が疑われた場合は、内科もしくは内分泌内科を受診してください。

