「叱るとは説明すること」褒められない日は認めるだけでいい
子どもとの接し方についても、具体的なアドバイスがありました。
「叱るというのは、説明すること。大きな声を上げたり、暴力を振るうことではありません。なぜいけないのかを言葉で説明することなんです。私の父は絶対に殴らなかったけれど、叱る時は『直樹、火鉢の横に座れ』と言い、なぜいけないのかを静かに説明してくれました」
さらに、
「褒めるのが難しい時は、認めるだけでもいいんです」
と続けます。
「昼過ぎに起きてきても、『起きられたね』『歯も磨けたね』と伝えてあげる。声に出すことが重要なんです。これだけで子どもは、自分の存在を肯定されていると感じられますから」
「夢は安心感の中で育つ」
イベント第2部では、「ドリーム・チャレンジ2026」の総合プロデューサーを務める、福井県鯖江市出身の書家でプレゼンテーションクリエイターの前田鎌利さんと尾木さんの対談も。
前田さんは、「鯖江の子どもたちは夢を語ることにとても前向き」と話し、鯖江ならではの空気感を紹介。
夢を持つ意味について尋ねられた尾木さんは、
「夢を持つと、それについて家族で話し合ったり励まし合ったりする機会が増えるでしょう。家族の絆が深まるきっかけにもなるんです」
「挑戦する心が育まれ、それを大人がサポートすることで、一人では形成できない『耐える力』も育ちます」
と語りました。
また前田さんが、「夢を語ることを強要される“夢ハラ”という言葉もあります。どうすれば自然に夢を持てるのでしょうか」と問いかけると、尾木さんは「家庭や学校で認められ、期待されているという安心感の中でこそ、夢は育つんです」と応じました。

イベントでは参加した子どもたちが将来の夢を発表する場面もあり、
「駄菓子屋さんになりたい!」
「スクールカウンセラーになりたい。自分が助けてもらったことがあるから、自分が大人になった時に子どもたちに安心して学校に来てもらいたい」
「バレーボール選手になりたい。今は練習がすごく楽しい。いつかかっこいい選手になりたい!」
次々と飛び出す夢のひとつひとつに、尾木さんは丁寧に耳を傾け、
「いい夢! 応援するわ!」
と笑顔でエールを送りました。

