2強集中が加速するデリバリー市場の過酷な現実
国内のフードデリバリー市場は、Uber Eatsと出前館の上位2社がシェアの9割以上を占める極端な集中状態にある。S.E.ネットワークが実施した調査によると、最もよく利用されるサービスとしてUber Eatsが57.3%、出前館が36.4%を記録した一方で、menuの利用率はわずか1.4%にとどまっていた。2026年3月に撤退したWoltの2.2%をも下回る水準であり、上位2社以外のプラットフォームが単独で収益性を維持することは極めて困難な環境となっていた。
今年7月にはアプリなしで注文可能な「ウェブ版menu」をリリースするなど最後まで悪戦苦闘を続けていたmenuだったが、先行する2大プラットフォームの壁は崩せなかった。公式自らが半年前の他社撤退時に投じた「縦読み」は、巡り巡って自らの幕引きを象徴する皮肉な伏線として、デリバリー業界の歴史に刻まれることとなった。

