予想が覆される生方脚本
――生方美久さんの脚本を読んだ印象は?
「とても難しいです。日常会話のようでいてそうではなく、軽やかなやりとりの中にすごく強い言葉がある。ちょっとしたニュアンスで伝わり方が変わるような言葉など、生方さんらしい言葉がちりばめられています。お芝居の中で自分の言葉にできるように、毎回試行錯誤しながら臨んでいます」
――本作について生方さんご自身は「共感ではなく、人間観察」とコメントされていました。
「誰かに寄り添うような優しい物語ではないですが、だからこそ何か残るものがあるような気がします。台本を読んでいると、誰にでも人に見せたくない面があって、それは自分の中にもあるということに気づかされます。生方さんのフィルターを通して、人の持つずるさや不器用さ、人間模様が描かれているところがすごく面白いです」
――衝撃の展開が続きましたが、今後の見どころを
「こんなに見どころを説明するのが難しい作品というのもなかなかないですが(笑)、それが今回のドラマの一番の見どころなのかなと思います。
視聴者の皆さん、いろいろ考察されていますよね。私も話の展開を何となく想像しながら台本を読んでいるのですが、毎回ことごとく覆されています(笑)。『こっちに話が展開していくんだ』という驚きがあるので、見終わった後に皆さんといろいろ話してみたいです。
後半、生方さんが描きたいテーマみたいなものがどんどん浮き彫りになって、そのテーマが明確に見えたときに『すごい!』と思わず声が出てしまいました。核心とは違うのかもしれませんが、この作品が描きたいものがあずさと充の関係性の中にもあるのかなと。私自身、『自分も知らず知らずのうちに凝り固まった価値観を持っているのかもしれない』という気づきがありました。新たな視点で誰かと関係性を築いていく、そんなことに目を向けられる作品になっているのではないかと思います」

