●「ゼロではなく、マイナスからのスタート」
現在、ナヴィーンさんは、監理人による監理のもとで生活しながら、自主帰国に向けた手続きを進めている。帰国時期は決まっていない。
スリランカにはすでに生活基盤がなく、支援者で「外国人とともに未来を・埼玉の会」の小野澤隆司さんは、「ゼロからではなく、マイナスからのスタートになる」と話す。
ナヴィーンさんは、自主帰国後に日本での結婚をスリランカでも有効なものとするため、なおみさんだけでなく義母にも現地へ来てもらう必要がある。
一方で、治安への不安は今も残る。7月にはコロンボ近郊の刑務所で暴動が起き、外国人を含む27人が死亡した。ナヴィーンさんによれば、今年に入ってからスリランカ国内の複数の刑務所でも、暴動が起きているという。
ナヴィーンさんは、妻や義母をそうした環境へ連れて行かなければならない現状について、次のように語った。
「安全に暮らせる場所を探すのはとても難しく時間がかかるし、なおみさんと1年でも離れ離れになるのは辛いことだと、入管にも言いました。今の状態でどれぐらい日本にいられるかは、まだ決まっていません」
それでもナヴィーンさんは、自主帰国の準備を粛々と進めている。再び日本で家族と暮らすためだ。

