むし歯はどう進行する?C0からC4までの段階別に症状や治療法を解説を紹介

むし歯はどう進行する?C0からC4までの段階別に症状や治療法を解説を紹介

むし歯の進行はCOとC1からC4という5つの段階に分類されています。進行段階のそれぞれによって症状や治療法が異なるため、むし歯をしっかりと治すためには、まずは進行段階をきちんと理解して、必要な治療に取り組むことが大切です。

この記事においてはむし歯の進行段階それぞれを詳しく解説していきますので、ご自身の症状がどの程度進行している状態であるかや、必要な治療の判断の参考にしてみてください。

松浦 京之介

監修歯科医師:
松浦 京之介(歯科医師)

歯科医師。2019年福岡歯科大学卒業。2020年広島大学病院研修修了。その後、静岡県や神奈川県、佐賀県の歯科医院で勤務。2023年医療法人高輪会にて勤務。2024年合同会社House Call Agencyを起業。日本歯科保存学会、日本口腔外科学会、日本口腔インプラント学会の各会員。

むし歯の進行段階による変化

むし歯の進行段階による変化
むし歯ははじめからいきなり強い痛みなどが生じる病気ではなく、基本的にはゆっくりと時間をかけて進行していく病気です。
まずは進行段階によってどのような変化が生じていくのかについての概要を紹介します。

初期のむし歯は自覚症状が少ない

むし歯というと歯の痛みを想像する方が少なくないと思いますが、実は初期のむし歯は痛みをはじめとした自覚症状が少ない点が特徴です。
そもそもむし歯はお口のなかに住みついている細菌が糖を分解して作り出す酸によって歯が溶かされていく病気ですが、初期の頃に溶かされていくエナメル質と呼ばれる歯の表面部分にある組織には神経が通っていないため、特に痛みなどを感じません。
痛みを感じるようになりやすいのはむし歯が象牙質まで進行したタイミングで、ここまで進行すると歯の神経に刺激が伝わりやすくなるため、冷たいものをお口に含んだ際などにしみるような痛みを感じる場合があります。
そして、最終的には歯髄と呼ばれる歯の神経が集まった部分にむし歯が進行し、歯髄の炎症によって強い痛みの自覚症状が現れます。

歯に穴が開いたむし歯は自然には治らない

むし歯にはCOと呼ばれる段階とC1からC4と呼ばれる段階があります。このうち、COという段階は歯が酸によって溶かされて脆くなっているものの、まだ穴までは開いていない段階で、C1以降は歯に穴が開いた状態です。
そして、むし歯を削らずに治すことができるのは、基本的にCOと呼ばれる歯に穴が開いていない段階までです。C1以降のむし歯を治すためには感染歯質を丁寧に除去する必要があり、歯磨きなどのケアだけで治すことはできません。
歯は一度削ってしまうと自然に回復することがなく、削った部分は人工物で補わなければならないため、なるべくCO段階までで治療を行うことが、長期的な健康のための大切なポイントといえます。

重度に進行すると全身疾患につながる場合もある

重度に進行したむし歯は、お口以外の組織にまで影響を及ぼすこともあります。これは、むし歯の原因となる細菌や炎症に関係する物質などが顎にある血管に入り込み、血液によって身体のさまざまな部位へ運ばれることで生じるものです。
代表的なものの一つが動脈硬化で、細菌の活動などによって作り出される炎症性物質が血管に入り込むことによって、血管内部に炎症が引き起こされ、血管が狭く硬くなって動脈硬化が引き起こされる可能性があります。
ほかにも、血液によって運ばれた細菌が心臓の弁などに感染して感染性心内膜炎を引き起こすリスクなどが指摘されているなど、場合によっては命に関わるような重大なトラブルにつながる可能性もあります。
さらに、近年はむし歯と認知症の関係性なども指摘されているなど、むし歯を放置しているとさまざまなトラブルへとつながってしまう可能性が考えられています。

CO|初期むし歯の特徴

CO|初期むし歯の特徴
COはCaries Observationの頭文字をとったもので、日本語に訳すとむし歯の観察段階という意味です。細菌が作り出す酸によって歯がダメージを受けているものの、むし歯として歯に穴が開く段階までは進行しておらず、経過に注意する必要がある状況を指します。
COの段階は厳密にいえばむし歯ではないともいえますが、適切なケアを行わなければ歯に穴が開いてしまう可能性がある状況であるため、初期むし歯などと表現されることもあります。

CO段階の症状

CO段階は、歯の成分が酸によって溶かされ、脆くなっているような状態です。直接歯に穴が開いているわけではなく、基本的に痛みをはじめとした自覚症状もないため、歯科医院を受診して初めて気が付くというようなケースも少なくありません。
歯の透明感が失われて白い斑点が現れるなどの変化が生じるため、歯の表面に症状が出れば気が付ける可能性もありますが、歯と歯の間などに生じた場合はセルフチェックで見つけることが難しいといえるでしょう。

CO段階の治療法|セルフケアと生活習慣の改善が大切

COは、歯に含まれているカルシウムやリンといった成分が酸によって溶かされることで生じます。この状態を放置して酸の影響が強まると歯が溶かされて穴が開き、C1の段階へと進行します。
一方で、歯には唾液中に含まれるカルシウムやリンを取り込んで補強を行う再石灰化という機能が備わっているため、酸によって歯の成分が溶かしだされてしまう状態を改善すれば、再石灰化によって進行を抑えたり、状態の改善が期待できたりします。
そのため、CO段階のむし歯は歯磨きをはじめとしたセルフケアや、間食を控えるといった生活習慣の改善によって改善が期待できます。

配信元: Medical DOC

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