【クローン病の治療費】毎月の注射代が払えない?リアルな治療費と難病の医療費助成

【クローン病の治療費】毎月の注射代が払えない?リアルな治療費と難病の医療費助成

栄養療法(経腸栄養)の費用

クローン病の治療では、薬物療法に加えて栄養療法(えいようりょうほう)を取り入れることがあります。栄養療法とは、消化管に負担をかけにくい成分栄養剤(せいぶんえいようざい)を利用し、腸を休ませながら必要な栄養を補う治療法のことで、たとえるなら「腸に優しい形に整えた栄養」を摂る方法です。代表的な成分栄養剤にはエレンタール配合内用剤があり、1包(300kcal)あたりの薬価は約469円、3割負担では約141円になります。

維持療法として1日2〜3包を食事と併用する場合、自己負担は月あたり8,000円〜13,000円程度、寛解導入のため1日4〜5包を中心に摂取する場合は月あたり17,000円〜21,000円程度が目安です。在宅で続ける場合は、注入ポンプの管理料が別途かかることもあるため通院先で確認しておくと安心です。

費用を抑えるためにできること

クローン病の治療は長期にわたることが多いため、日々の工夫で医療費の負担を軽減することができます。代表的な方法を3つ紹介します。

■ 在宅自己注射を活用する

生物学的製剤の中には自宅で注射できる薬剤があります。在宅自己注射指導管理料の対象薬剤を使うことで通院回数そのものを減らすことができ、交通費や通院にかかる時間の負担を抑えることにつながります。

■ バイオシミラー(後続品)を選ぶ

インフリキシマブやアダリムマブ、ウステキヌマブには、バイオシミラー(生物学的製剤の後続品)が用意されています。先発品と同等の品質・安全性・有効性が確認されており、同じように効果が期待できます。薬価はおおむね先発品の4〜7割程度に抑えられているため、主治医に相談してみるとよいでしょう。

■ 指定難病の医療費助成を早めに申請する

クローン病は指定難病に指定されており、重症度分類を満たす場合や、軽症でも医療費が一定額を超える月が続く場合には、医療費助成の対象になります。認定されると自己負担割合は2割に軽減され、月々の負担にも上限が設けられます。2023年10月からは制度が変わり、申請日ではなく、指定医が「重症度分類を満たしていることを診断した日」まで遡って助成を受けられるようになりました。ただし遡れる期間は原則として申請日から1か月(診断書の受け取りに時間がかかった場合や、診断後すぐに入院した場合など、やむを得ない事情があるときは最長3か月)です。診断がついたら早めに申請することが、自己負担を抑えるうえで大切です。

配信元: Medical DOC

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