難病「多発性硬化症」の”平均寿命”はご存じですか?影響する要因も医師が解説!

難病「多発性硬化症」の”平均寿命”はご存じですか?影響する要因も医師が解説!

多発性硬化症の進行パターン

多発性硬化症の進行パターン

多発性硬化症は、経過の取り方にいくつかのパターンがあります。代表的なのは、以下のようなタイプです。

再発寛解型

二次性進行型

一次性進行型

再発寛解型では症状が急に悪化する時期と、落ち着く時期を繰り返しながら経過します。一方で、経過中に症状が進みやすくなる二次性進行型へ移行することがあります。また、初めから再発よりも徐々に進行する一次性進行型をとる方もいます。多発性硬化症は同じ病名でも進行のしかたに個人差が大きく、再発の頻度や回復の程度、障害の残り方も一人ひとり異なります。

多発性硬化症の治療法

多発性硬化症の治療法

多発性硬化症の治療は、再発時の治療、再発予防、症状への対応を組み合わせて考えます。ここでは、多発性硬化症の治療法を解説します。

薬物療法

再発したときの治療、再発を予防する治療、症状をやわらげる治療を組み合わせて考えます。病型や活動性、生活への影響に応じて、必要な治療を選んでいきます。

再発時には、炎症を抑えるためにステロイドパルス療法が行われます。症状の改善が十分でない場合は、血漿浄化療法が行われることもあります。急性期は症状をできるだけ早く落ち着かせることが大切で、治療の開始時期も重要です。

再発予防のためには内服薬や皮下注射薬、点滴薬などのなかから、再発の頻度、MRI所見、副作用のリスク、妊娠希望の有無などをふまえて選択します。

生活管理

多発性硬化症は、薬物療法だけでなく、生活管理も重要です。体調の波がある病気のため、無理を続けず、疲れたときにしっかり休むことが大切です。

疲労感は多発性硬化症でよくみられる症状の一つで、見た目では伝わりにくくても、仕事や家事、外出に影響することがあります。睡眠不足や感染症、強いストレスなどは体調悪化のきっかけになるので、日頃から体調管理を行います。

リハビリテーション

多発性硬化症は、歩きにくさ、筋力低下、バランスのとりにくさ、手の使いにくさなどがみられます。そのため、リハビリテーションは治療のなかでも大切な役割をもちます。

理学療法では、歩行訓練や筋力訓練、バランス練習などが行われます。作業療法では、着替えや食事、家事といった日常生活動作を続けやすくするための工夫を行います。必要に応じて、杖や装具、自助具を取り入れます。

また、リハビリテーションの目的は、失われた機能を取り戻すことだけではありません。今ある機能を保ち、生活しやすい状態をなるべく長く維持することも大切です。症状や困りごとは人によって異なるため、その時々の状態に合わせて無理なく続けることが重要です。

配信元: Medical DOC

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