月経前症候群(PMS)の症状とは|主な症状や対処法を解説

月経前症候群(PMS)の症状とは|主な症状や対処法を解説

月経前症候群のセルフケアと薬物療法について

月経前症候群のセルフケアと薬物療法について
PMSは明確な治療法が確立されておらず、症状に合わせた対症療法で不調の緩和を図ります。日常生活のなかで行うセルフケアと、医療機関で受ける薬物療法に大きく分けられており、それぞれの方法について解説します。

セルフケア

セルフケアの基本は、生活習慣を整えて心身への負担を減らすことです。

具体的には、十分な睡眠をとり、栄養バランスのよい食事を意識することが大切です。カルシウムやマグネシウム、ビタミンB6などを含む食品を取り入れ、糖分やカフェイン、アルコールは控えめにするとよいとされています。

ウォーキングやストレッチなどの軽い運動、ゆっくり入浴してリラックスすることも、症状の緩和に役立つと考えられています。また、症状の内容や時期を記録して自身のパターンを知ることは、心構えができて不安をやわらげる助けにもなります。

薬物療法

セルフケアだけでは症状が十分に和らがない場合には、薬物療法が検討されます。

PMSPMDDに対しては、症状のタイプや程度に応じて、低用量ピルやSSRI、漢方薬などが用いられます。

身体症状が中心か、精神症状が中心か、また日常生活への影響の程度などをふまえて、どの治療を選ぶかを医師が判断します。自己判断で市販薬などを選ぶのではなく、医療機関で相談しながら自身に合った方法を見つけることが大切です。

低用量ピル

低用量ピルは、排卵を抑えることでホルモンの大きな変動をおさえ、PMSの症状を軽くすることが期待できる治療法です。エストロゲンとプロゲスチンを含む配合薬で、身体症状と精神症状の両方に対して用いられることがあります。月経周期が安定することで、症状の現れる時期を予測しやすくなる点も利点と考えられています。

一方で、吐き気や不正出血などの副作用が出る場合があることや、体質や持病によって使用に注意が必要なケースもあるため、医師の説明を受けたうえで使用することが大切です。

選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)

選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)は、脳内のセロトニンのはたらきを整える薬で、もともと抑うつや不安の治療に用いられてきました。PMSPMDDの精神症状に対しても効果が期待できるとされ、イライラや気分の落ち込みが強い場合に選択されることがあります。

毎日服用する方法のほか、症状の出やすい黄体期にのみ服用する方法もあります。使用にあたっては、副作用や服用の中止の仕方などについて、医師の指示に従うことが重要です。

漢方

漢方薬は、身体全体のバランスを整えることを目的として、PMSの治療に用いられることがあります。代表的なものに、加味逍遥散(かみしょうようさん)や当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)などがあり、体質や症状に合わせて処方されます。イライラや不安といった精神症状から、冷えやむくみ、月経に伴う不調まで、幅広い症状に対して用いられる点が特徴です。また、紹介した漢方薬以外にも種類があるため、症状に合わせて検討できます。

効果の現れ方には個人差があり、ある程度続けて服用することがすすめられる場合もあるため、医師や薬剤師に相談しながら使用しましょう。

市販薬やサプリメントとの付き合い方

PMSの不調に対しては、市販の鎮痛薬やサプリメントを利用する方もいます。頭痛や腹痛などの一時的な症状には市販薬が役立つこともありますが、根本的な原因に対処するものではない点に注意が必要です。

サプリメントも補助的な位置づけであり、過度に頼ることはすすめられません。症状が長く続いたり強かったりする場合は、市販薬だけで対応しようとせず、医療機関を受診しましょう。また、現在使用している薬やサプリメントがある場合は、受診時に医師へ伝えておくとよいでしょう。

月経前症候群で医療機関を受診する目安

月経前症候群で医療機関を受診する目安
PMSは身近な不調ですが、症状によっては医療機関での相談が望ましい場合があります。ここでは、受診を検討する目安を解説します。

日常生活に支障が出るときは受診を検討する

月経前の不調が強く、仕事や家事、学業、人間関係などの日常生活に支障が出ている場合は、医療機関の受診を検討する目安とされています。セルフケアを続けても症状が和らがないときや、気分の落ち込みやイライラが強くつらいと感じるときも、相談を考えるタイミングです。

我慢を続けるのではなく、早めに専門の医療機関に相談することで、自身に合った対処法が見つかりやすくなります。婦人科のほか、精神症状が強い場合には心療内科や精神科も選択肢になります。

ほかの病気との見分けが必要なケース

月経前に不調があっても、そのすべてがPMSとは限りません。抑うつや不安が月経周期に関係なく続く場合は、うつ病や不安障害などのほかの病気が背景にある可能性も考えられます。

また、貧血や甲状腺の病気、子宮内膜症などが体調不良の原因になっていることもあります。

どのタイミングで症状が現れるかを月経周期と照らし合わせてメモしておくと、受診の際に医師が判断する際の材料になりやすいでしょう。

気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関で確認することが大切です。

配信元: Medical DOC

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