婦人科検診の当日の流れ

初めての方が見通しを持てるよう、受診当日の主な流れを紹介します。
①問診
婦人科検診の当日は、まず問診から始まります。問診票には、月経の周期や最終月経の時期、妊娠や出産の経験、これまでにかかった病気、気になる症状などを記入します。正確に答えることで、その日に必要な検査の判断や、結果の解釈に役立てられます。
答えにくいと感じる項目もあるかもしれませんが、医師や看護師には守秘義務があり、記入した内容が外部に伝わることはありません。伝えておきたい不安や質問があれば、この段階でメモを見ながら相談しておくと、落ち着いて検査に臨みやすくなります。
②内診・必要な検査
問診のあとは、内診台に上がって内診や必要な検査を受けます。内診では、医師が腟内や下腹部の状態を手で触れて確認し、子宮や卵巣におおよその異常がないかを調べます。あわせて、子宮頸部の細胞診や、経腟エコー検査などが行われることもあります。
内診台の姿勢に慣れない方も、検査中は身体の力を抜いて、ゆっくり呼吸をすると負担や緊張を和らげやすくなります。
また、痛みや不安を感じたときは、我慢せずにその場で医師や看護師に伝えることが大切です。
③検査後の説明
検査が終わると、その日にわかる範囲での説明を受けます。内診や超音波検査の結果は、当日にある程度伝えられることもあります。一方、細胞診などは結果が出るまでに一定の期間がかかります。後日、郵送や再度の受診で結果を通知し、異常が疑われた場合には、より詳しい検査をすすめられることがあります。
結果の見方や次に受けるとよい検査について、疑問があればその場で確認しておくと納得しやすくなります。精密検査が必要といわれても、すぐに病気が確定したわけではないため、落ち着いて医師の説明を聞くことが大切です。
婦人科検診を受ける前に知っておきたいこと

当日に慌てないために、受診前に押さえておきたいポイントをまとめます。
検査によっては痛みや出血がある
婦人科検診では、検査の種類によって軽い痛みや出血を伴うことがあります。子宮頸部や子宮内膜の細胞診では、組織をこすって採取するため、少量の出血がしばらく続く場合があります。
マンモグラフィ検査では乳房を挟んで撮影するため、張りや痛みを感じる方もいます。多くは一時的なもので、次第に治まっていくとされていますが、出血が長引いたり、強い痛みが続いたりするときは受診先に相談してください。あらかじめ起こりえる反応を知っておくと、当日に慌てず落ち着いて対応しやすくなります。
受診前日の性交は控える
子宮頸がん検診などを受ける前は、前日の性交を控えましょう。性交による刺激で少量の出血が起こると、採取した細胞の状態に影響し、正確な判定がしにくくなる可能性があるためです。
また、腟内洗浄やタンポンの使用も、検査結果に影響することがあります。検査の前日から当日にかけては、腟内をいつもどおりの状態に保っておくよう心がけましょう。
予約の際に、受診前に控えたほうがよいことを確認しておくと、当日を落ち着いて迎えられます。
生理中の受診について事前に確認する
月経中は、婦人科検診を避けたほうがよい場合があります。特に子宮頸がん検診の細胞診では、経血が混じることで細胞の判定がしにくくなり、正確な結果がえられにくくなることがあります。
検査の種類によっては月経中でも受けられるものもありますが、判断に迷うときは、受診先に事前に確認しておきましょう。
予約の時点で月経周期を伝え、検査に適した時期を相談しておくと、日程を調整しやすくなります。月経周期には個人差があるため、直前に月経が重なりそうなときも、早めに連絡しておくとよいでしょう。
症状があるときは検診でなく受診が必要
すでに気になる症状があるときは、検診ではなく診療としての受診が必要です。不正出血やおりものの変化、下腹部の痛み、乳房のしこりなどは、病気のサインである可能性があります。こうした症状があるまま検診を待っていると、必要な検査や治療の開始が遅れてしまうおそれがあります。
症状がある場合は、健康な方を対象とした検診の枠ではなく、婦人科を受診して医師に直接相談しましょう。早めに受診することで、原因を確かめ、適切な対応につなげやすくなります。

