「友だち親子」の妻は実家依存症?

「友だち親子」の妻は実家依存症?

親子だけどまるで女友だちのような「友だち親子」。この関係は、妻の「実家依存症」に関係があるの? HaRuカウンセリングオフィス代表の高草木陽光(たかくさぎ・はるみ)さんに話を聞いた。

●そもそも、友だち親子とは?

母娘で一緒に買い物に行くのはもちろん、着る服まで共有したり、友だち関係や恋愛について相談をしたりと、親子でありながらまるで友だちのような関係性をもつのが「友だち親子」だ。

「なかには、母親を『お母さん』とは呼ばすに『○○ちゃん』と名前で呼ぶパターンも。親子の仲がよいのは喜ばしいことですが、娘の服を着て歩いていたら近所の人はひと目でわかりますし、子が親を名前で呼ぶことに眉をひそめる人もいます。その点は意識しておいた方がよいでしょう」(高草木さん 以下同)

「友だち親子」も、度が過ぎると「実家依存症」の危険が出てくる。母親が娘に対してかわいがり過ぎ、互いに親離れ、子離れができず共依存の関係に陥っている状況だ。結婚したにも関わらず実家に入り浸ったり、夫婦間の大切な決定を母親の意見に委ねたりと、悪化すると結婚生活に支障をきたすこともある。

仲良しの母娘

●なぜ「実家依存妻」は生まれる?

「『実家依存妻』が生まれる背景として、両親の不仲が大きく関係しています。本来、夫に向けられるべき愛情のすべてが子どもに集中。娘は過干渉や過保護にさらされ、偏った愛情を受けて母親との歪んだ関係が形成されてしまうのです」

両親の不仲や、兄弟と比べられることで不安を感じ、何とかして母親に好かれようとふるまううちに、「母親の意見=自分の意見」と思い込むようになっていくケースも。すると、物事をひとりで決める決断力が失われ、結婚後も何かと母親のいる実家にべったりしてしまうのだ。

お話をお聞きした人

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高草木陽光

HaRuカウンセリングオフィス

夫婦問題カウンセラー。これまでのカウンセリング件数は70000件以上。浮気や離婚問題、夫婦関係修復など、あらゆる問題を早期解決に導くプロフェッショナル。