紅葉写真を鮮やかに撮るためにプロがしている3つのこと

紅葉写真を鮮やかに撮るためにプロがしている3つのこと

テレビのお天気コーナーでは、紅葉情報が連日のように取り上げられていますね。紅葉のシーズンを楽しんでいますか? 写真家のきょん♪さん、むらいさちさんが栃木県・日光に出かけ、美しい紅葉写真を撮るコツをお伝えします。これから紅葉を見に行くという方は必見です。

◆紅葉の色を美しく撮るコツ◆

紅葉写真は、“色”が命!紅葉のきれいな色を出すには、<太陽を背中に向けた順光で撮るのが基本>です。そのほかにも、カメラの設定をちょっと変えるだけで、紅葉の色がグッと際立ちますよ。

【鮮やかさを調整する】

色の鮮やかさは、「彩度」で調整できます。一眼カメラなら「ピクチャーモード」などの色を設定するメニューから、詳細設定の画面に入って調整します。紅葉の葉をより鮮やかに撮影するときには、彩度(鮮やかさ)を調整してみましょう。スマートフォンなら、撮影後に画像編集アプリで調整できますよ。

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【ホワイトバランスを調整する】

一眼カメラや一部のスマートフォンに付いている「ホワイトバランス」という機能を調整すると、カラーフィルターのように色を乗せることができます。紅葉を撮影する際は、「日陰」や「曇天」に設定するのがおすすめです。

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【明るさでイメージを作る】

明るさを変えると、写真のイメージが大きく変わります。暗くすると、しっとり落ち着いた雰囲気の紅葉写真に。明るくすると、ポップでかわいいイメージの紅葉写真に。自分のイメージに合わせて、写真の明るさを調整しましょう。
写真の明るさは、一眼カメラなら「露出補正」機能で、スマートフォンなら画面を長押しして明るさのバーを表示させるなどしてから調整します。
※スマートフォンは機種によって操作が異なります。

フォトコレ差し替え11/22

◆プロから学ぶ 美しい紅葉写真の撮り方 6選!◆

写真家の作品を見て、紅葉をどのように写しているか参考にしてみましょう。

【青空と一緒に撮る】

青空と紅葉を一緒に撮ると、色のコントラストが美しい1枚に。順光(太陽に背を向けている状態)で撮ると、紅葉だけでなく青空の色もきれいに出ます。

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【根本から見上げて撮る】

紅葉の木の根元から見上げて撮ると、紅葉が包み込んでくるような感じで写すことができます。ちょっと変わった視点で撮るのも面白いですよ。レンズの広角側で撮るのがポイントです。スマートフォンでも簡単に撮影できます。

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【縦位置で撮る】

長辺の長さが強調されるので、縦位置で撮ると空に向かって伸びる紅葉の高さが表現できます。また、縦位置の写真は、SNSにアップしてスマートフォンで見ると、写真が大きく表示されるので、写真をしっかり見せたい人におすすめです。

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【一部分を切り取る】

広い風景を目の前にすると、レンズの広角側を使って広い範囲を撮りたくなりますよね。でも、あえて紅葉の一部分を切り取る方法もおすすめです。この作品はまっすぐに立つカラマツをズームで寄って写した1枚。カラマツの林が画面いっぱいに写り、グラフィカルなイメージになりました。

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【カメラを傾ける】

写真を撮っていて「普通で面白みに欠けるな」と感じたら、カメラを斜めに構えて撮ってみましょう。カメラを傾けると写真に動きが出て臨場感や躍動感が生まれます。いつも見ている紅葉の写真とは少し違う印象になりました。

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【周囲の景色と一緒に撮る】

紅葉と一緒に周囲の景色も一緒に撮ると、どのような場所に来ているのか伝わる1枚になります。また、青空の面積を広く作ると、すがすがしい雰囲気が作れますよ。

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川野恭子(きょん♪)

写真家。神奈川県生まれ。Steidl Book Award Japan ノミネート。システムエンジニアの職を経て、「空をより青く撮りたい」という思いからカメラを手にする。キッチンから野の花まで、日常の何気ない景色を独特の色と光で切りとる作風で女性からの人気が高まる。執筆や講師、トークショー、広告撮影のほか、フォトツアーなど、多岐に渡り活動。横浜にて写真教室「Atelier photo*chocot 」を主宰。著書に『はじめてのデジタル一眼撮り方超入門』(成美堂出版)、『写真家きょん♪のふわっとかわいい「ゆるかわ写真」の撮り方ノート』(宝島社)ほか多数。

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むらいさち

沖縄でのダイビングインストラクターを経て写真の世界へ。広告写真家の助手後、ダイビングやリゾート雑誌を出版している出版社のカメラマンとして、日本をはじめ世界の海へ訪れる。その後独立。現在は広告や雑誌の撮影を中心に活動。海だけに限らず世界のありとあらゆる場所で「しあわせのとき」をテーマに撮影を続けており、一年の多くを取材先で過ごしている。著書は写真集『きせきのしま』(小学館)、『LinoLIno』『ALOHEART』(LifeDesignBooks)、『FantaSea』(BUNKADO)。共著『よるのこどものあかるいゆめ』(作: 谷川 俊太郎、写真: むらいさち、 マイクロマガジン社)、『光と色の写真の教科書』(技術評論社)、トラベルマガジン『LUKETH』など多数。