◆紅葉の色を美しく撮るコツ◆
紅葉写真は、“色”が命!紅葉のきれいな色を出すには、<太陽を背中に向けた順光で撮るのが基本>です。そのほかにも、カメラの設定をちょっと変えるだけで、紅葉の色がグッと際立ちますよ。
【鮮やかさを調整する】
色の鮮やかさは、「彩度」で調整できます。一眼カメラなら「ピクチャーモード」などの色を設定するメニューから、詳細設定の画面に入って調整します。紅葉の葉をより鮮やかに撮影するときには、彩度(鮮やかさ)を調整してみましょう。スマートフォンなら、撮影後に画像編集アプリで調整できますよ。

【ホワイトバランスを調整する】
一眼カメラや一部のスマートフォンに付いている「ホワイトバランス」という機能を調整すると、カラーフィルターのように色を乗せることができます。紅葉を撮影する際は、「日陰」や「曇天」に設定するのがおすすめです。

【明るさでイメージを作る】
明るさを変えると、写真のイメージが大きく変わります。暗くすると、しっとり落ち着いた雰囲気の紅葉写真に。明るくすると、ポップでかわいいイメージの紅葉写真に。自分のイメージに合わせて、写真の明るさを調整しましょう。
写真の明るさは、一眼カメラなら「露出補正」機能で、スマートフォンなら画面を長押しして明るさのバーを表示させるなどしてから調整します。
※スマートフォンは機種によって操作が異なります。

◆プロから学ぶ 美しい紅葉写真の撮り方 6選!◆
写真家の作品を見て、紅葉をどのように写しているか参考にしてみましょう。
【青空と一緒に撮る】
青空と紅葉を一緒に撮ると、色のコントラストが美しい1枚に。順光(太陽に背を向けている状態)で撮ると、紅葉だけでなく青空の色もきれいに出ます。

【根本から見上げて撮る】
紅葉の木の根元から見上げて撮ると、紅葉が包み込んでくるような感じで写すことができます。ちょっと変わった視点で撮るのも面白いですよ。レンズの広角側で撮るのがポイントです。スマートフォンでも簡単に撮影できます。

【縦位置で撮る】
長辺の長さが強調されるので、縦位置で撮ると空に向かって伸びる紅葉の高さが表現できます。また、縦位置の写真は、SNSにアップしてスマートフォンで見ると、写真が大きく表示されるので、写真をしっかり見せたい人におすすめです。

【一部分を切り取る】
広い風景を目の前にすると、レンズの広角側を使って広い範囲を撮りたくなりますよね。でも、あえて紅葉の一部分を切り取る方法もおすすめです。この作品はまっすぐに立つカラマツをズームで寄って写した1枚。カラマツの林が画面いっぱいに写り、グラフィカルなイメージになりました。

【カメラを傾ける】
写真を撮っていて「普通で面白みに欠けるな」と感じたら、カメラを斜めに構えて撮ってみましょう。カメラを傾けると写真に動きが出て臨場感や躍動感が生まれます。いつも見ている紅葉の写真とは少し違う印象になりました。

【周囲の景色と一緒に撮る】
紅葉と一緒に周囲の景色も一緒に撮ると、どのような場所に来ているのか伝わる1枚になります。また、青空の面積を広く作ると、すがすがしい雰囲気が作れますよ。
