●ヘルパンギーナとは?
「ヘルパンギーナとは、突然39度ぐらいの熱が出て、喉の奥に小さい水疱ができる夏風邪の一種です。おもにコクサッキーウィルスなどによって起こりますが、お医者さんに行くと『あぁ、これは夏風邪ですね』と言われることが多いと思います。 この症状がでても、特にウィルス検査まではしません」(白畑氏 以下同)
それでは、ヘルパンギーナのウィルスは、どこからやってくるのか?
「くしゃみや咳などによる飛沫がおもな感染源です。兄弟がいる場合は、上の子が感染すると、下の子にもうつる可能性がありますね。喉の水泡は10個以上できることがあり、その周辺が赤くなります。最初は1ミリぐらいでも、3日で2〜3ミリになることもあります。乳幼児ならよだれが多くなることもあり、機嫌が悪くなる。水泡は潰れるとカイヨウになり、何か食べたり飲んだりする度に痛くなります」
“口内炎が痛くて何も食べられない”大人でもそんな経験があれば、どんなものを食べたらいいか想像がつくはず。口あたりのいい柔らかいものを与え、水分補給だけは忘れてはいけない。湯冷ましや麦茶などを飲める分だけ与え、それすら飲めない場合は、かかりつけの先生に見てもらおう。

●ヘルパンギーナの治療法は?
それでは、ヘルパンギーナの治療法は?
「本来、風邪には薬がないことをご存知でしょうか? ヘルパンギーナもこれと同じで、基本的には、自分の免疫力で治す対処療法となります。熱は数日で下がりますが、ヘルパンギーナの口内炎はちょっとだけ治りにくいので、口内炎の薬などが処方されることもあります」