夫婦関係は、相手を知り、ちょっとしたコツさえつかめばうまく機能する
「夫婦関係は、相手を知り、ちょっとしたコツさえつかめばうまく機能していくことを、多くの人に知っていただきたいです。男性、女性には考え方の違いの傾向があります。“なんでわかってくれないの?”と理解を求めても、互いの思考回路が違うので相手は理解できないのも無理がありません。だからこそ、互いの特性を知って対処することこそが、円満解決の糸口になるのです」(高草木さん 以下同)
そんな違いと解決につながるヒントがテーマ別に書かれた著書『なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか』(左右社)は今、多くの夫婦のバイブルとして人気を集めている。そこで、高草木さんに、夫婦によくありがちな考え方の違いを挙げていただき、解決のコツについても伺いました。
【家庭に求めるもの】
夫…居場所と居心地を求める
妻…安心と安定を求める
夫婦にとっての基盤となる“家庭”の考え方から、こんな違いがあるという。
「一般的に夫は、“仕事”と“家庭”での居場所がバランスよく確保されていることで、居心地の良さを感じ精神も安定します。一方、妻は、自分の“理想”を実現することで安心を得ようとします。つまり、夫は家庭に明日への活力を“リセットする居場所”を求め、妻は、理想をかなえてくれる“夫の存在”を求めているのです」
このように、妻は理想や安心を求めるがゆえに、つい夫に口うるさくしてしまったり、何を考えているのかわからない夫にイライラが募ったりしてしまい、追い詰めがち。一方、弱みをみせたくない夫は、妻とのコミュニケーションを怠ってしまうことで妻を不安にさせてしまうという。
「妻が手に入れたい安心や安定は、夫が元気に仕事をしてくれることで得られることも多いハズです。追い詰めてしまっては本末転倒です。夫をいかに充電させてあげられるかは妻の手腕にかかっています。必要以上に夫の顔色を伺う必要はありませんが、夫が居心地のいい空間づくりを工夫しましょう。夫も、自分の弱い部分や仕事の話、職場でのことなどをどんどん妻に話してください。自分の思いや考えをわかってもらうことで、妻の安心感が高まるのですから」
