マザコンと母親思いは違う?

母親を大切にすることはよいことです。しかし、母親思いであることとマザコンであることは、似ているようでまったく違います。
「もしかして夫はマザコン?」と心配している人は、マザコンと母親思いの違いを知っておきましょう。
自立しているかどうかで判断
マザコンと母親思いの違いは、母親から自立しているかどうかで判断できます。
そもそもマザコンとは「マザーコンプレックス」の略であり、子どもが母親に対して強く執着するさまを指していました。近年は子どもだけでなく、母親にべったりしている大人に対しても使われます。
例えば、家の購入や転職、結婚などの大きな決断をする際に、「母親に聞いてから決める」と言いだしたり、いつも妻より母親の希望を聞き入れたりするようであれば、マザコンの可能性は高いでしょう。
一方母親思いとは、母親と自分の間にしっかりと線を引いています。母親を大切にしつつも、妻や子どもを第一に考えたり、ときには母親に対して対等に意見したりと、自分をしっかり持っているのです。
マザコン夫の特徴4つ

マザコン夫には共通する特徴があります。マザコンの言動や振る舞いにはどのような特徴があるのでしょうか。代表的なものを4つ紹介します。
いつも母親を優先する
夫がマザコンの場合、いつも母親を優先して、妻や子どもをないがしろにしてしまうケースが多いでしょう。
例えば、妻の体調が思わしくなかったり、子どもの発表会があったりと、本来なら家族を最優先するべき状況でも、母親の顔色をうかがってしまいます。
また、家族と過ごす約束を入れていたにもかかわらず、母親からの呼び出しに嬉々として出かけるようならマザコンの可能性は高めです。
母親に相談してから決める
「何をするにしても母親に相談しなければ決められない」というのも、マザコンの特徴です。
例えば、家の購入や結婚式の内容、子どもの教育など、本来であれば夫婦間で相談して決めるようなことでも、自分の母親に意見を求めます。そして、妻の意見があっても、母親が反対意見を出せばそちらを採用しがちです。
妻と母親を比べる
同じ女性だからと、妻と母親を何かと比較するのもマザコンあるあるです。家事については「母親はいつも掃除が完璧だった」「料理の味は母親の足元にも及ばない」など、細かな点まで指摘してきます。
よくよく考えてみれば、母親と妻では単純に比較できないことが分かるはずです。例えば、働いていて掃除や料理に手間が掛けられない妻と、専業主婦で家庭にじっくり時間を掛けられていた義母、というケースもあるでしょう。
にもかかわらず、「ママを見習ってほしい」とばかりに理想の母親像を押し付けられてしまっては、妻はやるせない気持ちになるでしょう。
妻より母親の味方をする
マザコンは、妻と母親が対立したとき、当然のように母親の味方をします。母親が言うことがいつも正しく、何か問題が起きれば「大好きな母親を困らせる妻が悪いのかもしれない」という発想となるのです。
妻は、本来味方になってくれるはずの夫が義母側に回ることで、悲しい思いをするでしょう。度を越したマザコン夫に対しては、「母親の言うことが絶対ならば、話し合いをしても無駄なのかも…」という思いが拭えません。