離乳食「初期」はいつから?

母乳やミルクのみの時期を終え離乳食を始めるのは、いつごろがよいのでしょうか?離乳食を始める時期に赤ちゃんが見せるサインや、この時期に赤ちゃんへ離乳食を食べさせる目的を見ていきます。
一般的には生後6カ月ごろ
一般的に生後6カ月を迎えると離乳食を始めるケースが多いでしょう。ただし6カ月になったからとすぐに離乳食を始めると、赤ちゃんの準備が整っていないこともあるかもしれません。赤ちゃんが以下のサインを示しているかをチェックしましょう。
・首が据わっている
・支えがあれば1人で座れる
・大人の食事を食べたそうに見ている
また、初めて離乳食にチャレンジするときには、時間にも気持ちにもゆとりのある落ち着いたタイミングがおすすめです。
食べものを「飲み込む」練習
生まれてから母乳やミルクしか口にしていない赤ちゃんは、ほかの食べものを上手く飲み込めません。離乳食初期の食事は、食べものを上手に飲み込む練習が目的です。
そのため、嫌がるようであれば無理に食べさせる必要はありません。栄養のほとんどを母乳やミルクから摂取している時期のため、離乳食を食べなくても栄養不足の心配は不要です。
また、母乳やミルクを飲むために必要な「哺乳反射」が残っていると、舌が反射的に押し出され上手く飲み込めない場合があります。離乳食を始める前に小さなスプーンを軽く赤ちゃんの口に入れ、舌で押し出さなければ、離乳食を食べる準備が整い始めている状態です。
離乳食初期の基本知識と進め方

離乳食を始める際は、どのように進めていけばよいのでしょうか?1日に食べさせる離乳食の回数やおすすめの食材、調理方法を紹介します。
初期は「1日1回食」
大人は1日に3回食事をとる人が多いものですが、生後6カ月ほどの赤ちゃんにとって1日3回の離乳食は多いといえます。1日1回食から始め、少しずつ回数を増やしましょう。
量もまた、最初は小さじ1杯からスタートします。2日目までは小さじ1杯、3〜4日目は2杯というように、徐々に増やします。
この時期の赤ちゃんの食事は母乳やミルクが基本です。例えば、母乳やミルクを1日5回飲んでいるなら、このうち1回は離乳食を食べさせたあとに、赤ちゃんが飲みたがる分だけ授乳します。
離乳食初期の食材
離乳食は10倍がゆから始めます。最初は野菜や魚は使わなくても構いません。鍋やおかゆを作る調理器具に米と水を1:10の割合で入れ柔らかく炊いたら、なめらかな食感になるよう裏ごししてから食べさせます。
おかゆに慣れてきたら、にんじん・かぼちゃ・かぶなど甘味のある野菜がおすすめです。野菜の次は、豆腐や白身魚といった食材も食べられるようになります。
食材を増やすときには1日に1種類ずつと決めておくと、万が一体調に変化が表れたときにも対応しやすいでしょう。
調理形態は「なめらかにすりつぶす」
食材はすべて、なめらかにすりつぶします。生後6カ月ごろはまだ歯が生えそろっていないため、無理なく飲み込めるかたさ・なめらかさでなければなりません。
離乳食に使う食材は基本的に加熱し、十分に柔らかくすることが大切です。加熱したら赤ちゃんが食べやすいよう、裏ごし器・すり鉢・おろし器などを使い、ポタージュ状にしましょう。
食材に味付けは不要ですが、すりつぶしたときにパサつくようであれば、お湯や無塩の出汁で伸ばしてかたさを調節します。調理する時間がとれない場合は、手軽に離乳食を用意できるベビーフードを利用すると便利です。