おもちゃのトランシーバーって?

おもちゃのトランシーバーは、限られた範囲内でなら携帯電話のように通話することもでき、遊びに利用するだけでなく実用的な使い道があるところも魅力です。本格的なトランシーバーや、携帯電話との違いを見ていきましょう。
免許不要で使えるトランシーバー
トランシーバーのおもちゃは、無線電波を使った無線機をイメージしたおもちゃのことです。送信と受信の機能を使って、友だちとの通信やごっこ遊びなどを楽しむことができ、子どもでも簡単に操作できます。
本物のトランシーバーを使用する際は免許や資格が必要ですが、おもちゃのトランシーバーとして販売されているものは、出力が小さいので免許は不要です。
しかし、微弱ではあるものの電波を使用して遊ぶことに変わりはありません。安全な使い方を教えて、正しい使い方をさせましょう。
第三者に電波を受信されてしまうと、知らない人に通話内容を知られる可能性があります。また近くの無線を傍受する可能性もゼロではないので、使い方のルールを決めておくことが大事です。
携帯電話とはどう違う?
トランシーバーは携帯電話のように、月々の使用料金は必要ありません。しかし、メールやネットなどの機能はなく、通信可能な範囲も決まっています。
携帯電話は電話番号さえ分かればどんな機種とでも通信できますが、トランシーバーはそうではありません。おもちゃのトランシーバーの場合、同じシリーズのおもちゃ同士でチャンネルを合わせないと、送受信ができないものが一般的です。
2台セットになって販売されていることが多く、種類によっては複数のトランシーバーでも通信できます。決まった範囲内にいるのであれば、利用料金などがかからずに通信できるので、携帯電話のような使い方もできるでしょう。
キャンプ場や近くの公園など、特定の場所でだけ通話したい場合には便利です。ただし、障害物があると通信が遮断されたり、つながりにくかったりすることがあります。
おもちゃのトランシーバーの選び方

おもちゃのトランシーバーには様々な種類があり、どのように選べばよいのか分からなくなりがちです。見た目だけで選ぶと思っていたような使い方ができず、後悔します。基本的な選び方のポイントを見ていきましょう。
対象年齢を確認しよう
子どもにおもちゃを与えるときは、対象年齢に合ったものを選ぶことが大事です。小さな子どもにトランシーバーのおもちゃを与えるなら、「操作が簡単なもの」を選んであげましょう。
ボタンひとつで会話ができ、電源のオン・オフと通話ボタンのみの簡単な作りになっているものなら、使い方に迷わず遊びに集中できます。
年齢に合わないものだと正しい使い方ができない場合や、小さな子どもにとって危険な形状になっている場合があるので、必ず商品ごとの対象年齢を確認しましょう。
使用可能な距離や人数で選ぶ
トランシーバーのおもちゃは種類によって、通信可能な範囲や使用可能人数が異なります。子どもの遊びたい方法に適したものかどうかをチェックしないと、思ったような遊び方ができず、使わなくなってしまうリスクがあるでしょう。
商品によって使用可能な距離は違いますが、「数メートルから数100メートル程度」とものによってかなりの開きがあります。
屋内で遊ぶときはそれほど広い通信範囲は必要ありませんが、公園などで使うことを考えているなら、それなりの広範囲に届くものでないと遊びづらいでしょう。
購入前にどんな遊びがしたいのかをイメージし、使用可能範囲や一度に通信できる人数を確認することが重要です。友だちやきょうだいと3人で使用したいのに、2人用では問題が生じます。同時に何台まで遊べるかも、チェックしてから選びましょう。
技適マークをチェックして
技適マークは「技術基準適合証明等のマーク」のことで、電波法で定められている技術基準に適合していることを証明するために付けられます。
子ども用のおもちゃとして販売されているトランシーバーを使う場合も、電波を利用する点は同じであるため、技適マークが付いたものを与えることが大事です。
もし、マークが付いていないもので遊んでいた場合、電波法違反となる可能性もあります。
