読みたい1冊をじっくり選べる絵本専門店

書店に長居するのは気が引けますが、本当に読みたい絵本は5分や10分で見つかるものではありません。
都内で見つけた、落ち着いて絵本選びができる絵本専門店は次の4店です。
世界各国の名作が集まる「教文館ナルニア国」
銀座の一等地に立つ、100年以上の歴史を持つ書店です。2022年「子どもの本のみせ ナルニア国」が9階にリニューアルオープンしました。
入り口にはアンティークな雰囲気の案内板、書店内にはロンドンの路地を思わせるような街灯があり、まるで子どもの国というファンタジー世界に迷い込んだような気分になります。
原画展やお話会などのイベントも多数開催されていて、子どもが楽しめるちょっとしたお出かけ先として活用できそうです。
子どもを育てる絵本を選ぶ「ちえの木の実」
「本は知恵の木になった実」という書店名のコンセプト通り、親が子どもに読ませたい本がそろった絵本専門店です。
クラシックも流行も問わず、書店員が厳選した絵本が並んでいます。木の雑貨やおもちゃも販売されていて、子どもによいものを選べる空間がまとまっています。
また、子育てや心理学の本もあり、育児に悩むママの助けにもなりそうです。子育てをテーマにした講演会も開催されているので、機会があれば参加してみるとよいかもしれません。
スタッフ厳選の絵本が並ぶ「子どもの本や」
商店街の外れにある、親しみやすい絵本専門店です。書店員は店に並んだ絵本に詳しく、ママと相談しながら、子どもにぴったりの絵本を探す手伝いをしてくれます。
ふらっと立ち寄りたくなる雰囲気の書店ですが、現在の営業時間は火・金・日の13~16時と限定されています。予定が変わらないとも限らないので、営業日と時間をHPで確認した方がよいでしょう。
毎月1回届く絵本定期便も人気です。子どもの読書経験に合わせて絵本を選んでくれるので、長く購読する子どもも少なくありません。
海外の名作が4000冊以上「絵本の家」
約30カ国以上の出版社から洋書絵本を仕入れている絵本専門店です。絵本を通して、一度も行ったことのない国の歴史や文化に触れられます。
英語の読み聞かせ会に参加すれば、幼いうちから外国語に親しめるでしょう。英語学習教材の取扱いもあるため、早期教育の準備も可能です。
将来的に国や言語にとらわれず活躍してほしいと願うのであれば、絵から様々なことを読み取れる洋書絵本を取り入れてみてはいかがでしょうか。
洋書絵本・キャラクターグッズ『絵本の家』 -Ehon House Publishing inc.-
ほかにもある!子どもと絵本が出会う場所

子どもが絵本に親しむ場所は、絵本専門店だけではありません。多彩なアイデアで子どもと絵本をつなぐ、東京近郊にあるスポットを紹介します。
鎌倉のしかけ絵本専門店「メッゲンドルファー」
しかけ絵本とは、ただ絵と文字が書いてあるだけでなく、絵本を開いたときに変わったしかけが発動する絵本のことです。
ページをめくったときに一部が飛び出すしかけ絵本は、多くの人が目にしたことがあるでしょう。ほかにも、つまみを引いて動かしたり、音が鳴ったりする絵本もあります。
「メッゲンドルファー」の絵本のほとんどに試し読みができる見本があるので、実際に手に取って子どもが喜びそうなしかけ絵本を選べます。
自分でしかけ絵本を作れる作り方教室も開催されているので、子どもと一緒に訪れても楽しめるでしょう。
国境のない絵本棚「いたばしボローニャ絵本館」
板橋区は絵本を通じて、北イタリアのボローニャと交流を深めています。「いたばしボローニャ絵本館」は、板橋区立図書館の一角にあります。
約100カ国、3万冊の絵本がそろっており、世界各国の文化に触れられることが魅力です。
日本語と外国語のそれぞれを見比べることも可能なため、子どもはもちろん、外国語の学習に興味のある大人にとっても通いがいのある図書館といえるでしょう。
自然と興味が広がる陳列「柏の葉 蔦屋書店」
「柏の葉」は都心から電車で約30分、千葉県柏市にある街です。柏の葉の蔦屋書店には大規模な児童書コーナーがあります。
壁一面を使った壮大なディスプレイに、目的の場所に立ち入る前からワクワク感が止まりません。カフェや読書コーナーもあるため、購入してすぐにゆっくりと絵本の世界に浸れます。
児童書コーナーには絵本と児童書がずらりと並びます。陳列に工夫があり本の形態ではなくジャンルでざっくり分けられているため、親がリードしなくても子どもが自分で興味のある本を見つけられるでしょう。
