コップ飲みの練習に適した形状は?

コップ飲みの練習をスムーズに進めるには、選ぶコップの形状にも注目する必要があります。赤ちゃんに適した形状とはいったいどのようなものなのでしょうか。
持ち手の付いた軽いもの
コップ飲みの練習を始める時期の赤ちゃんは、ものを持つ力がまだ不十分です。小さな力でもしっかりと握れるよう、持ち手の付いた軽いコップを用意してあげましょう。
なお、持ち手については、ひとつよりもふたつ付いているタイプを選ぶ方が、両手でしっかりと握りやすくなります。思いがけず傾けてしまったり、落としたりするリスクも抑えられるでしょう。
軽さや持ちやすさに注目したコップ選びをすることが、スムーズなコップ飲みを実現するコツです。
浅型で透明なもの
コップに不慣れな赤ちゃんは、コップをほどよい角度へ傾ける力加減が、まだうまくできない傾向にあります。あまり傾けなくても中身を飲めるよう、できるだけ浅型のコップを用意するとよいでしょう。
可能であれば、透明タイプのコップを選ぶのがおすすめです。不透明なものに比べて中身が見えやすく、残量も把握しやすいので便利です。
赤ちゃん自身も、コップを傾ける角度や口元の筋肉を動かすタイミングを、よりつかみやすくなるでしょう。
コップ飲みの練習をする際の注意ポイント

赤ちゃんにコップ飲みの練習をさせるにあたっては、あらかじめ確認しておきたいいくつかの注意点があります。よりスムーズに練習を進めるヒントとしてチェックしていきましょう。
焦りやイライラは禁物
コップ飲みの練習をする際の注意点として、まず挙げられるのが、焦ったりイライラしたりしないことです。
ママ・パパにとっては、あたりまえにできるコップ飲みも、赤ちゃんにとっては初めての経験です。最初から上手にできる方が珍しく、基本的には失敗を繰り返すものと考えましょう。
ママ・パパの焦りやイライラを、赤ちゃんは敏感に感じ取りやすいものです。楽しく練習を進めるためにも、笑顔と前向きな声かけを意識するのがおすすめです。
ミルクやジュースは使わない
なかには、赤ちゃんに進んでコップ飲みの練習をしてもらおうと、コップの中身にミルクやジュースを入れようと考えるママ・パパもいるのではないでしょうか。
しかし、これはあまりおすすめできません。ミルクやジュースのような飲み物は、お茶や水に比べて、こぼしてしまった際の片付けが大変になったり、生えたての歯が虫歯になってしまったりする恐れもあります。
そのため、練習中の飲み物は、お茶や水を用意するのが一般的です。
赤ちゃんが驚かないよう飲み物は常温
常温の飲み物を用意するのも、コップ飲みの練習をする際に意識したい大切なポイントです。
離乳食や、母乳・育児用粉ミルクなど、この時期までの赤ちゃんが口にするものは、基本的に常温に近い温度のものばかりです。
大人が熱い・冷たいと感じるような温度の飲み物をコップに入れた場合、赤ちゃんは驚いてしまう可能性が高くなります。場合によっては、コップそのものに苦手意識を抱かないとも限りません。
赤ちゃんのためを思えばこそ、コップの中身には常温の飲み物を用意するのがおすすめです。
