サステナブルフードとは?種類、取り組み事例や環境に優しいスイーツを紹介

サステナブルフードとは、地球環境や生産者に配慮して生産された食品のことです。サステナブルフードという言葉は知っていても、具体的にどんな商品があるのか知らない人も多いのではないでしょうか。本記事では、サステナブルフードが注目される理由や具体的な種類について解説。さらにサステナブルフードを取り入れた企業事例も紹介します。

サステナブルフードとは

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サステナブルフードとは、地球環境や生産者に配慮し、長期的に持続可能な食べ物の生産や消費を目指す食品のことを指します。農業や漁業といった生産方法、食料の運搬方法や保存の仕方など、自然や生産者に配慮されています。食品ロスを減らすため、廃棄されてきた野菜の皮を使った商品や、発展途上国で生産されて適正価格で取引された食品などもサステナブルフードです。サステナブルフードを生活に取り入れていくことで、自然や生産者を応援できます。

エシカル食品(エシカルフード)とは?取り入れるメリットや食品例を紹介

エシカル食品(エシカルフード)は、商品の生産から購入されるまでの過程で、環境にとって優しい選択がされている食品のことを指します。豊かな自然環境を未来へ残していく取り組みのひとつとして注目されています。本記事では、エシカル食品とはどのような食品なのか、メリットや認証ラベル、具体例などとともに紹介します。

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サステナブルフードが注目される理由

SDGsなどの認知が高まるなか、2021年の国内サステナブルフードの市場規模は1兆6104億円と推計され、前年比13.7%増と拡大していることがわかります。なぜサステナブルフードは注目されているのか、その理由を3つ紹介します。

食品ロス

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食品ロスとは、「本来食べられるのに捨てられてしまう食品のこと」。日本の「食品ロス」の量は年間523万トンと言われています。日本人1人あたりが1年間で食品ロスする量は約42キロで、1人あたりが毎日お茶碗1杯分のご飯を捨てているのに相当します。

食品を生産するためには、土地や化石燃料、水といった資源も必要となります。つまり、食べられる食品を廃棄すると、生産するために使われた資源を無駄にしているのと同じことになります。食品ロスを防ぐには、食べ物の買いすぎや作りすぎを減らしたり、皮やヘタの取りすぎを減らしたりすることが大切です。

海のゴミ問題

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海のゴミは、海洋生物の健康被害に影響し、SDGsでも14番目に「海の豊かさを守ろう」という項目が掲げられているほど重要な問題です。海洋ゴミの中でも問題視されているのは、プラスチックゴミ。このまま海のプラスチックゴミが増加すれば、2050年には魚よりもゴミの量が増えてしまうといわれています。

不平等な貿易

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食品や日用品を生産している発展途上国で働く労働者には、適切な賃金が支払われないことや、農薬の使い過ぎによる労働者の健康被害といった不平等な問題もあります。品質の良いものを作り、労働者の環境を改善して、持続可能な取引をするためには、安さを追い求めるだけではなく適正な価格で取り引きを行うフェアトレードが重要に。

フェアトレードとは、発展途上国で働く労働者が適正な扱いをされるように、適正な価格で継続的に生産物の取り引きをする貿易の仕組みです。