「走れば走るほど痩せる」──そう信じて毎日ランニングを続けている人は少なくありません。確かに有酸素運動は脂肪燃焼に効果的ですが、実は“ただ走るだけ”のダイエットには代謝を下げるリスクもあるんです。長時間の有酸素運動は筋肉の分解を招き、結果的に“痩せにくい体”へと変わってしまうことも。そこで今回は、【有酸素運動だけダイエット】の問題点と、引き締まった体をつくるための正しいアプローチを紹介します。
脂肪より先に“筋肉”が分解されてしまう
長時間の有酸素運動を続けると、体はエネルギーを確保するために筋肉中のタンパク質を分解し始めます。これは「筋タンパク質分解」と呼ばれる現象で、脂肪より先に筋肉がエネルギー源として使われてしまうこと。筋肉量が減ると基礎代謝は低下し、同じ距離を走っても脂肪が燃えにくくなるのです。

▲「走るだけ」では損してるかも?筋トレで代謝を上げるのが痩せ体質への近道
「毎日走っているのに痩せない」という人は、まさにこの筋肉ロスの悪循環に陥っている可能性があります。
有酸素運動だけでは体は“引き締まらない”
脂肪を減らすだけでは、理想のボディラインは手に入りません。体のハリや引き締まりを生むのは、筋肉を維持・強化する力だからです。
有酸素運動ばかり続けていると、筋肉が減って体全体がたるみがちに。特に女性は、ウエストや太ももが“ほっそり”というより“やつれた印象”になりやすくなります。さらに、筋肉量の低下は姿勢の崩れや冷え、肩こりなどの不調を招く原因にも。「痩せたのに見た目が変わらない」と感じる人は、有酸素運動に偏りすぎているのかもしれません。
