特に注意が必要な睡眠時の口呼吸
睡眠中は筋肉が弛緩して舌がのどに落ち込んでしまうことから、口が開きやすくなります。これにより口呼吸になってしまうので注意が必要です。睡眠中の口呼吸は、朝ののどの痛みや風邪の原因となる他、いびきや睡眠時無呼吸症候群のリスクが高まります。
また、口呼吸は唾液による口腔内の自浄作用を低下させ、虫歯や歯周病を悪化させる要因にも。虫歯や歯周病は動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞、認知症、糖尿病といった疾患リスクを高めるという観点からも注意が必要です。
睡眠時の鼻呼吸を促すマウステーピング
睡眠時に鼻呼吸を促す方法として、今井先生は唇をテープで閉じる「マウステーピング」を推奨します。口を閉じることで舌が沈下せず歯の方向に向かうことから、気道を確保して鼻呼吸をしやすくする効果が期待できます。
テープは市販の専用タイプのほか、サージカルテープなどでも代用できます。肌の状態に合わせて、刺激の少ないものを選ぶようにしましょう。貼り方は、唇の中央で縦に貼るのがおすすめとのこと。寝ている間にくしゃみをしても空気の逃げ道を確保することができます。
寝る際の姿勢は、あおむけ寝がよいそうです。睡眠時無呼吸症候群では横向き寝が推奨されますが、横向き寝は顔が同じ方向ばかりを向くようになり、鼻中隔湾曲症の発症や歯並びの悪化の原因になるとしています。
鼻炎などで鼻が詰まる場合でも大丈夫なのか伺ってみたところ、鼻呼吸の癖をつければ鼻が通るようになるので、寝る前に短時間、マウステーピングを試して慣れるとよいとのこと。鼻炎がひどい場合は抗アレルギー薬を服用したり鼻炎用スプレーを使ったり、頬骨のマッサージ、鼻うがいが有効。心配な場合は小さい面積で貼ってすぐにはがせるようにすれば、心理的な負担が少ないというアドバイスも。
