「簡単に痩せられる」と人気の置き換えダイエット。特にシェイクやスムージーといった“ドリンク置き換え”は手軽さから人気ですが、これだけに頼るのは危険です。実際に栄養不足やリバウンドを招き、体調を崩す人も少なくありません。そこで今回は、「飲むだけダイエット」に潜む落とし穴と、置き換えドリンクを健康的に活用する秘訣を紹介します。
置き換えドリンクだけでは栄養が偏りやすく、リバウンドを招く
置き換えドリンクには、ビタミンやミネラルを強化した商品も多くありますが、あくまで“補助食品”。固形物を食べない生活では、咀嚼による満腹感が得られにくく、タンパク質や食物繊維も不足しがちです。
短期間に体重が減っても、落ちているのは水分や筋肉ばかりで、肝心の脂肪はほとんど減っていないケースは少なくありません。そして、筋肉が減れば基礎代謝も低下。例えば、筋肉量が1kg落ちると、1日あたり約13kcalの消費が減るとされ、長期的には太りやすい体質につながります。普通の食事に戻した途端に体重が急増する“リバウンド”が起きやすいのはこの仕組みが原因です。
“飲むだけダイエット”が招く体調不良の危険性
極端に置き換えドリンクだけに頼った生活を続けると、めまいや立ちくらみ、肌荒れや抜け毛といった不調が出てしまうことも。特に不足しやすいのは、鉄分・亜鉛・食物繊維など。これらが足りないと貧血や便秘、免疫力低下を招き、仕事や勉強に集中できなくなるリスクもあります。
