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『桃太郎電鉄2 ~あなたの町もきっとある~』レビュー:ボードゲームとしての楽しさを大きく深めたシリーズ最新作

『桃太郎電鉄2 ~あなたの町もきっとある~』レビュー:ボードゲームとしての楽しさを大きく深めたシリーズ最新作

これぞボードゲーム! コミュニケーションを通じた楽しさ

ここまでゲーム性について触れてきたが、「物件駅のボリューム」は、「コミュニケーションを通じた楽しさ」にも強い影響を及ぼしている。友だちや家族とゲームをプレイし、ゲームの展開に盛り上がり、話が弾む……こうした「コミュニケーションを通じた楽しさ」は、「桃鉄」シリーズのようなボードゲームの醍醐味。ゲーム性と同じ……いや、場合によってはそれ以上に重要になることさえもあるのが、「コミュニケーションを通じた楽しさ」だろう。

では、「物件駅のボリューム」が多いと、なぜコミュニケーションを通じて楽しくなるのか? それは、我々にとって身近な物件駅が追加されているからだ。

本作は過去作以上に「物件駅」が増えている一方、対象範囲については「西日本」「東日本」というかたちで、これまでより狭くなっている。これはつまり、今までの作品では「物件駅」となっていなかった駅……我々の身近にある、やや小さめの駅が追加されているのだ。だからこそ、「あなたの町もきっとある」というサブタイトルがついているのだろう。

このため、「お、あの駅がある!」「この駅行ったことがある!」というかたちでコミュニケーションに拍車がかかり、盛り上がるのだ。筆者は今回のレビューのため妻と一緒にプレイしたのだが、過去作をプレイしたとき以上に盛り上がった。

というのも、「桃鉄」シリーズでは、「物件駅」の「物件」として、その駅付近の名産品や名物商店が並んでいる。このため、自分が行ったことのある駅に止まると、自然と「そうそう、この駅付近にこういうお店あったよね!」だとか「ここの名物美味しいんだよね!」と思わず言いたくなるのだ。

もちろん、こうしたコミュニケーションが発生するのはこれまでの「桃鉄」シリーズも同様なのだが、過去作以上の「物件駅」が用意され、身近な物件駅が多数存在する本作では、その回数が段違いに多い。

「身近な物件駅について話が盛り上がる」という観点からすれば、「東日本編」と「西日本編」のうち、自分になじみの深いどちらか片方でいいのではないか……と思うかもしれない。実際、先に触れた通り本作は、「東日本編」「西日本編」のどちらか片方だけを購入することもできる。だが本作は、なじみのない地方のバージョンもまた、独自の「コミュニケーションの楽しさ」を秘めている。

それは、この先の旅行やグルメに思いを馳せる楽しさ。「物件駅」の「物件」は、その駅付近の名産品や名物商店なので、行ったことのない駅にある未知の名物や名店を発見することができるのだ。

実際、関東生まれ関東育ちの筆者は関西になじみがないのだが、「西日本編」を奥さんとプレイしていて、食べたい名物の話で大いに盛り上がった。「これは!」と思う物件を見つけたら、スマートフォンで「地名」と「物件名」を入力し、検索。すると、物件の元ネタらしき名物や商店がヒットするのだ。これがとても楽しい!

お酒を飲み、美味しいおつまみを食べながらプレイしていたこともあり、ゲームの進行と同じくらい話も盛り上がってしまった。「それはゲームそのものの楽しさではないのでは?」と思うかもしれない。しかし、これもまた、ワイワイ楽しむボードゲーム「桃鉄」シリーズの楽しみ方のひとつ。正直なところオススメである。

「桃鉄」シリーズをレビューする度書いているが、今回もまた「桃鉄」は、100年後の世の中にも残ってほしい傑作のひとつだと感じた。今作もたっぷり楽しませてもらう予定だが、絶対に次回作も、次々回作も、その次も、ず~っとリリースし続けて欲しい。

そのためにも、さくまあきらさんがこの先も美味しいものを気持ちよく食べ続け、健やかであり続けてくださることを心より願っております。

(文/田中一広)

配信元: ガジェット通信

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