仕事の合間や小腹が空いたときに「とりあえず甘い物」。その一口が癖になり、気づけば毎日の習慣になっている人は少なくありません。けれど、この“とりあえず習慣”は、想像以上に血糖値を揺らし、太りやすさにつながるのです。そこで今回は、無意識の間食がダイエットのブレーキになる理由を解説します。
血糖値の“急上昇と急降下”が脂肪を溜め込みやすくする
甘いお菓子や砂糖入りコーヒー、菓子パンは、摂ってすぐに血糖値が上がりやすい食品です。血糖値が急に上がると、体はそれを下げるためにインスリンを多く分泌。インスリンには血糖値を整える働きのほかに、脂肪を蓄えやすくする作用もあります。

つまり、血糖値の乱高下が頻繁に起きるほど体は「脂肪を蓄えるモード」に。「ちょっと甘い物でリセット」のつもりでも、習慣化すれば影響が積み重なる点が見過ごせません。
“なんとなく食べる”が食欲のブレを生む
お腹が空いたときに適度に食べることは自然な行動です。ただ、空腹ではないのに“気分で食べる”行動が続くと、体の「本当の空腹サイン」が分かりにくくなり、食欲のコントロールが難しくなります。
さらに、血糖値が乱れると、満腹・空腹を調整するホルモンのバランスも崩れやすくなるもの。その結果、「さっき食べたのにまた甘い物が欲しい」という状態になり、糖質を取りすぎる悪循環へ陥るのです。集中力が落ちたり、眠気を感じやすくなるのも血糖値の動きが影響しているといわれています。
