「お腹が空いたけど食べたくないから、とりあえずコーヒーで乗り切る」
忙しい大人ほどついやりがちな習慣ですが、実はカフェインに頼りすぎると、かえって代謝の乱れを招くことがあります。一時的に空腹をごまかせても、体の内部では“太りやすい条件”が静かに積み上がっていることも。そこで今回は、カフェイン頼りが「ダイエットの妨げ」になる理由を解説します。
カフェインで食欲を抑えると、血糖値の波が乱れやすい
カフェインには一時的に空腹感を鈍らせる作用があります。しかも眠気覚ましや気分転換にもなり、つい頼りたくなるものです。しかし、空腹状態が長く続いたままカフェインだけを摂取すると、血糖値が安定しづらくなります。

本来、食事で糖質やタンパク質が入ることで血糖値は緩やかに上昇し、エネルギーとして利用されます。ところが、栄養が入らないままカフェインだけが体に入ると、交感神経が刺激され、体は“エネルギー不足のストレス状態”に。こうした乱れが続くほど、次の食事で血糖値が急上昇しやすくなり、脂肪をため込みやすい体質につながっていくのです。
コルチゾール上昇で代謝が下がりやすくなる
カフェインを空腹時に繰り返し摂ると、体内ではストレスホルモンの「コルチゾール」が増えやすくなるとも言われています。コルチゾールは本来、活動のスイッチを入れるために必要なホルモンですが、過剰になると筋肉の分解を促し、基礎代謝の低下につながる原因に。
さらに、コルチゾールが高い状態が続くと、睡眠の質が下がり、翌日の疲労感が抜けにくくなることも。疲れがとれない体はエネルギーを消費しづらく、ダイエットにとって不利なコンディションになってしまいます。
