「なんだかイライラが止まらない…」。そんな日が増えたと感じるのは、決して性格の問題ではありません。40代以降はホルモンバランスや自律神経が揺らぎやすく、気持ちが不安定になるのはごく自然なこと。実は、こうした“イライラ”こそ、心と体の状態を見直す大切なサインなのです。そこで今回は、日常でできる「神経ケア習慣」を紹介します。
イライラの背景には、自律神経の疲れが潜んでいる
年齢を重ねると、交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズにいかなくなり、ストレス刺激を受けやすくなります。「ささいなことでカッとなる」「気持ちが落ち着かない」という変化は、自律神経の疲労が蓄積しているサイン。
特に40代以降は、女性ホルモンのゆらぎが神経のバランスにも影響し、気分の波を大きくしやすい時期です。無理に気合いで抑えようとすると、逆に心の負担が増えてしまうこともあります。
“今の自分”に戻るためのケア——呼吸と感覚を整える
イライラが強いときは、心より先に“体”を落ち着かせるほうが効果的。特に有効なのが、深く長い呼吸です。ゆっくり息を吐ききるだけで、副交感神経が優位になり、頭の中のざわつきがスッと静まっていきます。
また、足裏を床につけて姿勢を正す、温かい飲み物をゆっくり味わうなど、五感に意識を向けるのもおすすめ。「今、ここにいる自分」を取り戻すことで、心の揺れは自然と落ち着きやすくなります。
