しっかり寝たのに体が重い、週末を挟んでも疲れが抜けない…。そんな“回復しにくい疲れ”を感じる大人世代は少なくありません。忙しさやストレスが続くと体の回復システムが乱れ、エネルギーを立て直しにくくなることがあります。近年は、この状態を説明するものとして「アドレナル疲労」という考え方が話題になることも。そこで今回は、忙しい大人世代の疲れが長引きやすい理由と、生活の中で取り入れたい対策を紹介します。
ストレスが続くと“回復のリズム”が崩れやすくなる
ストレスに反応する働きを持つ副腎(アドレナル)は、体を守るためのホルモンをつくっています。忙しい毎日が続くと、この副腎が常に働き続ける状態になり、疲れが取れにくくなる…という考え方があります。これが“アドレナル疲労”と呼ばれるものです。
朝が特にしんどい、気力がなかなか戻らないというときは、ストレスと回復のバランスが乱れているサインかも。特に完璧主義の人ほど負担を感じやすい傾向もあります。
忙しさが招く生活習慣の乱れが、疲労を長引かせる
仕事・家事・子育て…気づけば毎日があわただしく、休むより“こなすこと”を優先してしまう人も多いはず。そんな中でカフェインに頼りがち、食事が不規則、夜遅くまでスマホを見てしまう。こうした生活が続くと、体がずっと緊張状態になり、リラックスへの切り替えが難しくなります。
さらに大人世代は、ホルモンバランスの変化が重なることで疲れやすさが増す時期。忙しさが続くほど、回復しにくい疲れが積み重なりやすくなります。
