本当にほしかったのは、「手伝い」じゃなくて“理解”だった
翌朝、少し落ち着いたゆかは、意を決して俊介に気持ちを伝えました。
「赤ちゃんが泣くたびに私を見るの、すごくつらかった。
私だけが“育児の担当”みたいで…。一緒にやってる感じがしなかったんだ。」
俊介は驚いたように目を丸くし、
「そんなつもり全然なかった…本当にごめん。」
と呟きました。
“つもりがなかった”
その言葉こそ、ゆかを苦しめていた根っこでした。
それから俊介は、すぐに完璧とはいかないものの、
赤ちゃんが泣いたときに自分から抱き上げたり、
家事を言われる前にやってみたり、
ゆかの表情を少し気にかけるようになったり。
その小さな変化が、ゆかにとっては大きな救いでした。
(やっと、“一緒に育ててる”って感じる。)
産後の孤独は、手伝いの量よりも“理解しようとする姿勢”で大きく変わる。
ゆかはそう気づいたのです。
産後の生活は、誰かと比べようのないほど過酷で孤独。
でも、ひとつの言葉や行動で心が軽くなることもあります。
完璧じゃなくていい。
ただ隣にいる人が“気づこうとしてくれるだけ”で、
世界の見え方は少しだけ優しくなる。
ゆかにとってその変化は、産後の闇に差し込む小さな光でした。
※この記事は実際の体験談をもとに再構成したフィクションです。登場人物は仮名であり、特定の個人を示すものではありません ※本コンテンツの画像は生成AIで作成しています
