年末年始を前に、「なぜか気分が落ち着かない」「理由ははっきりしないけれど、心が重い」。そんな感覚を抱く大人世代は少なくありません。特別なトラブルがあるわけでもないのに、疲れが出たり、気持ちが沈んだりするのは、この時期特有の心の動きが関係している可能性があります。そこで今回は、年末年始を迎える前に大人世代の心が揺らぎやすくなる理由をひも解いていきます。
気を張り続けた時間が長いほど、心は揺れやすくなる
年末が近づくにつれ、仕事では調整や締めが増え、プライベートでも行事や準備ごとが重なります。この時期は「きちんと終わらせたい」「滞りなく迎えたい」と、無意識に気を張り続けている状態になりがち。
その緊張が続いたあと、ふとしたタイミングで緩むと、疲れや気分の落ち込みとして表に出やすくなります。これは気持ちが弱くなったわけではなく、ここまで頑張ってきた心が見せる自然な反応です。
“区切りの時期”が自己評価を厳しくさせる
年末年始が近づくと、多くの人が自然と一年を振り返ります。「思うようにいかなかったこと」「できなかったこと」に意識が向きやすく、気づかないうちに自分に厳しくなってしまうのもこの時期の特徴です。
大人世代は、仕事や家庭など背負ってきたものが多い分、「もっとできたはず」「このままでいいのかな」と感じやすく、心が揺れやすくなります。
