「なんで私にだけ、そんな態度なの?」
結婚4年目の坂井まどかさん(32歳・事務職)は、最近その疑問が頭から離れなくなっていたといいます。
職場では誰にでも優しく穏やかな夫・泰成さん(34歳)。
けれど、家に帰った瞬間にため息ばかりで、まどかさんの話は上の空。
その“差”に気づいてしまった夜のエピソードを語ってくれました。
外ヅラは完璧な“優しい夫”なのに
まどかさんが同僚から聞く夫の評判は、いつも決まって「本当にいい人だね」。
職場のイベントでも率先して動き、女性社員からの相談にも丁寧に乗っている。
そんな姿が目に浮かぶほど、外での彼はいつも穏やかで柔らかい表情をしているそうです。
「女性の後輩と笑って話してるところ、偶然見たことがあるんです。
あんな顔、家では最近全然見てないな…って思ってしまって。」
外では誰にでも優しくできるのに、なぜか“妻の自分だけが蚊帳の外”。
その違和感は、じわじわと彼女の心を重くしていきました。
家に帰ると一変。冷たい“ため息”が日常に
ある日の夜。仕事帰りのまどかさんが、「今日ちょっと聞いてほしいことがあって」と話し始めた瞬間、
泰成さんはスマホから目を離さないまま、小さく「はぁ…」とため息をこぼしました。
その音が、妙に刺さったといいます。
「私、そんなに重い話をしたわけじゃないんです。なのに“また面倒なこと言ってきた”みたいな反応に聞こえて…。その態度がつらくて。」
外で見せる優しさはどこへ行ったのか。
まどかさんは言葉を飲み込み、食卓に置いた自分の手をただ見つめるしかありませんでした。
