共働きで忙しい毎日を送る高橋由衣さん(34)。夫と大きな喧嘩をしたいわけではありません。ただ、心に引っかかっていることを、穏やかに話したかっただけでした。その夜、タイミングを見計らって声をかけたのですが——。
「今じゃなくていい?」その一言で、距離を感じてしまった
子どもはいませんが、仕事が終わる頃にはお互いにくたくたです。
夕食後、リビングで並んで座りながら、由衣さんは勇気を出して言いました。
「ちょっと話したいことがあるんだけど…」
すると夫の宏一さんは、スマホから目を離さず、短くこう返しました。
「今じゃなくていい?」
責められたわけでも、強く拒否されたわけでもありません。
でもその言葉は、由衣さんの胸に静かに刺さりました。
喧嘩じゃない。ただ、共有したかっただけ
由衣さんは、不満をぶつけたかったわけではありません。
最近感じている小さな違和感や、少しだけしんどい気持ちを、整理しながら話したかっただけです。
それなのに、「後で」「また今度」が続くと、
「この人は、私の話を聞く余裕がないんだ」と感じてしまいます。
その場で言い返すこともできず、由衣さんは「分かった」とだけ答えました。
