一瞬も気を抜けない終盤の戦いが繰り広げられる衆院選。各社の情勢調査でいずれも苦戦が報じられているのが中道改革連合だ。朝日新聞や産経新聞、そして終盤になってからは読売新聞や日経新聞でも、公示前勢力から半減する可能性が報じられ、中道の現場は大混乱している。永田町では早くも、選挙後の中道に待つ苦しいシナリオに関心が移り始めた。
結党大会では感動で涙した立憲系候補者たちも、落選の危機
選挙戦序盤よりもさらに中道に厳しい結果が出ている、中盤~終盤の情勢報道。立憲系候補の1人は「街頭演説では、手ごたえは決して悪くないと思っていた。何が起きているのかわからない」と肩を落とす。
そもそも、今回の合流は党内では「立憲・公明それぞれ単独で戦うよりもいい結果になることは確実」とみられていた。
「寒い時期の戦いだが、選挙は熱伝導。熱量だったら、中道改革はどの党にも負けない!」
つい半月ほど前の結党大会では、そう熱く語る野田佳彦共同代表に呼応するように、玄葉光一郎、山井和則、鎌田さゆりといった複数の議員らが感極まって涙ぐむ場面もあった。
しかし今、その議員たちは感動ムードも吹き飛ぶほど、小選挙区で接戦・苦戦を強いられている。
「戦っている候補者も、サポートしている職員や秘書たちも心が折れそうになっている。ベテラン職員はこれまでも党がなくなったり惨敗したりと、数々の試練を経験しているので慣れていますが、近年の選挙戦では一番の苦戦に、若手職員は『自分たちの雇用が続くのか』ということまで心配して青ざめている状況です」(立憲関係者)
幹部議員は落選か、自分ファーストで比例復活か、いずれも地獄
苦戦しているのは党幹部も同じだ。
これまで盤石とみられてきた野田共同代表が産経新聞の情勢調査では「横一線」。今回の立憲・公明合流の立役者である安住淳共同幹事長も、中盤~終盤にかけての調査では元タレントの自民前職・森下千里の後塵を拝している。
さらに、選挙戦を統括する馬淵澄夫共同選挙対策委員長までもが小選挙区で苦戦。ただ馬淵氏の場合、比例復活できたとしても、ひと悶着ありそうだ。。
馬淵氏は、近畿ブロック比例名簿に単独6位で登載。上位5人は公明だが、立憲系の候補の中では「単独1位」という異例の「自分ファースト」名簿となった。
現状の各社の情勢調査では軒並み、馬淵氏は小選挙区で2番手。馬淵氏が比例に回り、中道が近畿で6議席の獲得に終わった場合、近畿ブロックのほかの立憲系候補が惜敗率で上回っていたとしても、近畿比例の立憲出身者では馬淵氏のみが当選を果たすということになりそうだ。
これには立憲系候補から「もし馬淵氏が比例復活すれば、禍根を残すことは必至。馬淵氏は落選しても比例復活しても茨の道、という状況では」とあきれ声が上がる。
複数幹部の落選が現実味を増す立憲系。誰が生き残り、選挙後どのような顔ぶれになるのだろうか。
現在までの各社の情勢調査をもとにすると、東北ブロック比例単独2位の有田芳生、枝野幸男・泉健太の両立憲元代表らは有力となっている。
だが、ベテランの小沢一郎、大串博志らは調査によっては2番手になっていることもあり、こうしたベテランが議席を失えば、今後の党運営や国会対応、選挙などあらゆる場面で大きな痛手となることは必至で、立憲勢力の弱体化につながりかねない。

