いつもの言葉
彼女と喧嘩になると、僕はいつも「もう気持ちがわからない」と言ってしまう癖がありました。本当に彼女の気持ちを理解したいと思っているのに、どう受け止めていいかわからなくて、つい口にしてしまう言葉でした。
一生懸命説明してくれているのはわかっていました。でも、僕にはその気持ちを咀嚼する時間が必要で、そのもどかしさを表現する言葉が、それしか見つからなかったのです。まさかその言葉で彼女を傷つけているなんて、考えたこともありませんでした。
想定外の一言
その日の喧嘩も、いつものようにLINEから始まりました。
彼女は僕の話を優しく聞いてくれようとしていたのに、僕はまた同じ言葉を送ってしまいました。「もう気持ちがわからない」と。数秒後、彼女から送られてきたメッセージは「じゃあ別れようか」でした。
いつもなら必死に説明を続ける彼女が、こんなにあっさり別れを口にするなんて。僕は何も言えませんでした。
