頼れる先輩
5つ上の先輩は社内で誰からも慕われている人でした。企画書の書き方、プレゼンの構成、クライアントへのメールの言い回し。何を聞いても丁寧に教えてくれて、「あなたはセンスあるよ」「この企画、いいね」と褒めてくれました。
先輩に認められることが嬉しくて、新しい企画を思いつくたびに真っ先に相談していたのです。「これいいね、私から部長に出しておくよ」。そう言われるたびに、「先輩が推してくれるなら通りやすいだろう」と感謝していました。
別部署の同期からの一言
ある日のランチで、別部署の同期がこう言いました。「この前の新商品キャンペーンの企画、先輩さんの発案なんだって? 部長がすごく褒めてたよ」。
あの企画は私が3週間かけて作ったものです。市場調査も、ターゲット分析も、キャッチコピーも全部自分で考えました。同期が見せてくれた会議資料には、企画者の欄に先輩の名前だけが記載されていました。私の名前はどこにもありません。
