「とにかく歩けば痩せるはず」と信じて、毎日1万歩を目標にしていた都内在住のIさん(45歳・会社員)。エレベーターは使わず、ひと駅分は必ず歩き、夜も遠回りして帰宅。数字は毎日達成しているのに、体型はほとんど変わりません。それどころか、脚は重く、夕方になると甘いものが無性に欲しくなるようになっていったといいます。その停滞感、もしかすると“歩きすぎ”が関係しているのかもしれません。
「歩けば歩くほど痩せる」とは限らない
有酸素運動は脂肪燃焼に役立つとされています。ただ、40代以降の体は若い頃より回復に時間がかかるもの。毎日長時間歩き続けると、下半身に疲労が蓄積しやすくなり、むくみや冷えが慢性化しやすい状態になるのです。
そして疲労が抜けないまま活動量を増やし続けると、体は「これ以上消耗しないように」とエネルギー消費を抑える方向へ傾くことも。結果として、動いているのに脂肪が落ちにくい状態に陥ってしまうのでしょう。
“安心感”が食欲を刺激することも
Iさんが後から振り返って気づいたのは、「今日はたくさん歩いたから少しくらい大丈夫」という安心感。歩いた分、無意識の間食が増えていたといいます。さらに、長時間の有酸素運動は空腹ホルモンを刺激しやすい側面も。夕方に甘いものが欲しくなるのは、意志の弱さではなく体の反応だった可能性も考えられます。
