初対面の人との話が続かない、集団の中で話せない、でも親しい人の前だと饒舌になる――。作家・起業家の豊留菜瑞氏はこうした状況を、無意識に発動する心の防衛システム「人見知りの仮面」と定義している。そしてこの仮面は、私たちが無意識に大切にしている「あるもの」を守るために現れるという。
豊留氏の著書『人見知りの仮面』(サンマーク出版)より抜粋・再構成してお届けする。
ずっとつきまとう「性格の欠陥」ではない
初対面への強い不安も、会話が続かないことも、集団の中で話せなくなることも、親しい人の前でだけ饒舌になることも、これらはすべて、「自分を守るために心が示す反応」です。
それでは心は、何を守ろうとして「人見知りの仮面」を発動させるのでしょうか。整理すると、大きく3つあります。
①否定されたくない自分
②相手との関係(繫がり)
③理想の自己イメージ
「人見知りの仮面」とは、これら3つを守るために作動する心の防衛システムなのです。
ずっとつきまとう「性格の欠陥」ではなく、特定の場面でオンになる「仮面」だということです。
この、心が守ろうとしている3つのものについて、詳しく見ていきましょう。
①否定されたくない自分
人見知りの仮面が最も強く反応するのは、「自己価値が傷つけられる」と感じた時です。
嫌われたくない。
変だと思われたくない。
がっかりされたくない。
無能だと思われたくない。
これらはすべて、心理学でいう「自尊心」を守ろうとする反応です。

